舌炎・地図状舌・口の病気


舌炎
原因
外傷、異物誤飲、火傷、ヘルペス感染症、溶連菌症におけるイチゴ舌、その他の細菌感染、ビタミンB2欠乏、ニコチン酸欠乏、貧血など。
黒状舌は舌が黒っぽくなるもので、抗生物質投与による、口腔内細菌叢の変化によるといわれています。抗生物質を内服していなくても黒くなることがあります。舌苔という皮膚のかすや細菌が残って黒っぽくなることがあります。

治療
刺激の少ない飲み物や食べ物を与えます。すっぱいものや塩辛いものはさけましょう。乳児でひどい場合は鼻腔栄養を行うこともあります。
イソジンガーグル、アズレンなどによるうがいや、痛みを和らげる薬を使います。

症状
口やのどが痛がります。発熱はあまりありません。
口の中に口内炎が多数出現し、歯ぐきが赤く腫れてくる場合はヘルペス性歯肉口内炎のことがあります。このばあいは歯磨きをすると出血します。痛みは5〜7日、症状全体は7日から14日続き、治癒します。

地図状舌
舌の上面に、不規則で境界のはっきりした灰色にふちどられた、赤色の平坦なところがあるもので、地図のように見えます。その周囲は正常な舌乳頭(舌の上の小さな赤い部分)が見られます。
糸状乳頭が萎縮し平坦な赤い部位とそれをとりまく灰白色、あるいは淡黄色の部位からできています。
これは良性のもので、正常な子どもで約1〜6%ほど見られます。原因はわかっていません。
急性の熱性疾患でも見られます。
刺激痛や自発痛がない限りは治療は必要ありません。

小帯
小帯には上唇小帯と舌小帯、頬小帯があります。
上唇小帯
上顎前歯部歯肉と上唇粘膜とを結びつけるひだです。乳幼児期においては比較的太く、しっかりとついてることが多いですが、成長とともに退縮していきます。しかし、その状態によっては上顎前歯の配列に影響を及ぼす可能性があります。左右の歯が離れるということが起こります。また、歯磨きの障害となり歯周炎の原因にもなります。
上唇小帯の付着異常に対する手術は永久歯の中切歯の萌出期の5〜6歳にて行います。ただし、一般的には中切歯は最初離れて萌出するので、側切歯の萌出とともにその歯並びは正常となることが多く、その状態を見て、手術をするかどうか決めます。
実際にはほとんど放置してかまいません。
転んで顔面や口の付近を打撲するとほとんど切れますが、出血してそのまま治癒します。

舌小帯
 舌小帯の短縮症は哺乳、発音、舌の形態に異常がでるため、程度のひどい子は切除した方が良いと思います。→舌小帯短縮症

リガー・フェーデ氏病
出生時既に萌出している歯を先天性歯牙といいます。部位はほとんど下顎前歯部です。その部位で哺乳の時に舌の側面を刺激し、潰瘍を形成し、哺乳障害の原因になります。この潰瘍をリガー・フェーデ氏病といいます。
治療はその歯を抜きます。

ベドナーのアフタ(Bedner's aphtae)
ベドナーのアフタとは人工栄養児で硬いあるいは孔の小さい乳首の刺激により口の中に生じる潰瘍です。
幼児から児童の舌あるいは頬粘膜を咬む自傷壁によって生じる潰瘍もさします。これは年齢的には小学校低学年の子どもたちが多いです。
潰瘍は自発痛を感じると、一時的に自傷壁が見られなくなる傾向がありますが、痛みが軽くなるとまた始めます。

精神的に不安定だったり、ストレスを抱えていたり、発達障害を持つ子どもたちに見られます。常に口の中をごにょごにょさせている感じです。
治療は両親を含めたメンタルケアが必要なことが多いです。成長とともに見られなっていきます。

先天性エプリス(congenital epulis)
出生時に歯肉に見られる異常腫瘤です。表面平滑なほぼ球形の腫瘤です。
組織学的には顆粒細胞腫に似ています。
治療は経過を見て、歯牙の萌出に異常がなければ放置し、異常が見られれば切除します。

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