みずいぼ


みずいぼ(伝染性軟属腫)とはみずいぼウイルスが感染しておこる小さな水ほうをつくる病気です。小さな丘状の水ほう様のぶつをつくります。つぶすと白い小さな固まりが出てきます。この中にはウイルスがたくさんいます。これが感染していきます。また、周りに湿疹ができる性質を持っています。

治療
 @つまんでとる。特殊なピンセットでつまんでとります。中から白い芯が出てきます。いくら手早くしてもかなり痛いものです。
 A塗り薬:硝酸銀など塗る治療です。焼くので痛みがあります。硝酸銀を塗る方法は40%のものを直接塗ったり、小麦粉で硝酸銀をまぜたり、痛みの少なくなる方法をいろいろ考えられていますが、今ひとつです。硝酸銀を使うと後が焦げたようになります。それで治ってしまうのならいいのですが、何回もしなければならない場合があります。子どもの負担になります。また、治癒すると跡が白くぬけたようになります。直前にキシロカインを塗ってから処置をする方法もあります。
 Bのみ薬:あまり効きません。

治療の考え方
※6ヶ月から1年半くらいで自然に治るのでほっておく手があります。ほとんどの教科書(小児科のものでも皮膚の病気に関しては)は皮膚科の先生が書いているので、すぐに取りなさいと書いていますが、実はほっておいていいと私は考えています。
なぜかというと、取ってもまた出てくるからです。目に見えないくらい小さいものが残っていて、取りきれないものがたくさんあるからです。その度に取らなければならなくなります。みずいぼウイルスに対する抗体ができるまでは続きます。
みずいぼをとるのは簡単ですが、子どもは大変痛がります。数が多いときは本当に残酷な感じです。自然に治り、できていてもほとんど悪さをしないものに対して、こんな痛い思いをさせるのが本当の治療といえるでしょうか。
また、プールでうつると行って、プールに入れないのもおかしい。手や接触でもうつるのですから。

※硝酸銀の治療法も工夫されたものも含めていろいろやってみましたが、いまいちです。治るまでゆっくり待てばいいでしょう
※最近、キシロカインの含まれたシールを貼って、痛みを和らげてからピンセットで取る方法導入しています。以前にはキシロカインを塗っていたので、とりわけ新しい方法とは言えませんが。
※季節によっても考え方が違います。夏前に急に増えることが多いです。少ないうちに取るのでしたら、季節も考慮に入れる必要があります。

注意
@かゆみがあるので、かきむしることがあります。爪をよく切っておきます。周りに湿疹のできる性質がありますので、この湿疹は治療します。
Aばい菌が感染すると化膿しますので、このときは抗生物質を塗りきちんと治療しておきます。

保育園や幼稚園の先生への手紙を書いてみました。

幼稚園・保育園園長殿
水イボの季節になりました。
感染するということで水イボを取らないとプールに入れないということで、取るようにいわれて受診されますが、以下の理由で取る必要がないと思います。
@取った後、見た目で見えなくてもウイルスは存在する。つまり治癒していないので感染しないとはいえない。
A自分が抗体を作って治癒していなければ、すぐに再び出てくる。おっかけっこになる。
B目に見えないほどの小さいものまでは取りきれない。
Cプールで移るという確証はない。
D紫外線とプールの強い塩素のため感染する可能性は低い。
Eピンセットで一つ一つつまんで取るため非常に痛い。硝酸銀の方法は焼け跡が残る。
Fほっておいても自然に治る。出たからといって、大きな問題にはならない。
G非常に痛いため、医師を大変怖がるようになる。キシロカインを塗っていても痛いものは痛い。

私は以前、押さえつけて大泣きさせて水イボをがんばって取っていましたが、今は以上の理由で痛い思いをさせて取る必要はないと考えています。どうかよろしくお願いします。

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