花粉症


花粉症とは空気中に飛んでいるいろいろな花粉が、花や眼の粘膜に入りアレルギーを起こすものです。
乳幼児にもありますが、学童期から多くなります。日本では6人に1人が花粉症といわれています。一旦、花粉症になると、自然に治ることはほとんどなく、生涯にわたり管理することが必要になります。

花粉症原因植物(アレルゲン:アレルギーを起こす物質)
スギ(1〜5月)、ヒノキ(1〜6)、ハンノキ(1〜6)、シラカンバ(4〜5)、イネ(3〜12)、ブタクサ(8〜10)、ヨモギ(9〜11)、カナムグラ(9〜10)などで、それぞれ花粉を出す時期に一致して症状がでてきます。

症状
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻こすり、鼻づまり、目がかゆい、涙が出る、目をこするなどです。また、体がだるい、頭が重い、疲れやすい、眠れないの症状もでてきます。

検査
アレルゲンの検索にはラストというアレルギーを起こす物質の血液検査、皮内反応をおこないます。

治療
早めに治療しましょう。早めに予防しましょう。お薬がかなり効きますので、医療機関に早めに相談しましょう。
基本的にはアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎の治療と同じです。
花粉症の場合は花粉の本格的な飛散が始まる2週間ほど前から、抗アレルギー薬を内服しておくとかなり症状を抑えることができます。 鼻の症状が強い方には抗アレルギー剤(内服、鼻内噴霧)、抗ヒスタミン剤(内服:眠気あり)、ステロイドホルモンの鼻内噴霧などです。
目の症状が強い方には点眼薬を使用します。
いずれにしても完全に治ってしまうことはなかなか難しいので、症状をうまくいろいろな治療で緩和して、生活していくことが大切です。
※最近、スギ花粉を使った舌下免疫療法が試みられています。現在保険はききません。

注意すること
花粉は一般に気温が高く、乾燥し、天気がよい日、風の強い日、雨上がりの翌日や気温が高い日が2〜3日続いた後の日に多く飛びます。
季節は春と秋ですので、この時期はその年の花粉の量などの情報を集めて、外出を考えるなど工夫することでかなり防ぐことができます。
洗濯物は室内に。外出時はメガネ、マスクをし、帰宅したら花粉をよく払い落としましょう。外出から帰ったら、うがい、洗眼、鼻をかんでおきましょう。ちなみに通常のメガネで目に入る花粉は70%防ぐことができます。また、ガーゼマスクは70〜80%、不織布でできた花粉用マスクでは90%以上花粉を防ぐことができます。 掃除をしっかりしておきましょう。
その他、生活上の注意として、睡眠をしっかりとりましょう。
風邪をひかないようにしましょう。
飲酒、タバコはひかえめにしましょう。

代表的なスギ花粉
約40年前(1963年)に、日光地方で発見されたのが我が国のスギ花粉の始まりでした。
スギ花粉の正体は雄花です。花粉葯(やく)には葯3300この花粉があります。雄花には7月のはじめ頃から作られますが、この季節に暑い天気が続きますと花粉が多くつき、初秋へと発育し伯母なの花粉が豊作となります。そして最盛期には多くの花粉が飛びます。

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