注射してもらうよ
子どもがいうことを聞かないとき、「先生に注射してもらうよ」と言っていませんか。 診察室のあちこちで次のような声がとてもよく聞こえてきます。「おとなしくしていないと、・・・」「いい子にしていないと・・・」、「じっとしていないと・・・」、「悪いことをしたら・・・」とどんどん続きます。
たぶんおうちでも同じような状況でしょう。きっと僕は子どもたちの頭の中では大きな注射をもった大きな耳の悪魔かもしれません。
そして、僕たちはとても困ります。僕たちは子どもたちが悪いことをしたことに対するお仕置きに注射をするわけではありません。 いい子にしていないから注射をするわけではありません。僕たち医者を悪者にするのはやめましょう。
医者を怖がらせることは診察の妨げになります。 もっとも、子どもたちには保護者の方々が注射で脅かそうとしても、本当はよくわかっているようです。子どもは親の顔をよく見ています。本気で叱られていないのはよくわかっています。ですから、みなさんが最後の切り札として、使っている”注射”はきっとあまり効果がないようにみえます
しつけはその手段として何かで脅かしてもだめだということ、これも忘れないでください。