生まれたばかりの赤ちゃんは1日に20時間ぐらい眠りますが、1回に続けて眠る時間は長くても4時間ぐらいです。1日24時間のリズムとは関係なく、約40分の睡眠サイクルを繰り返します。やがて地球の自転・太陽の公転による光、音、温度等、外からの刺激や、母親や家族による様々な刺激などが作用して、,少しずつこれらの生活環境に合ったように睡眠時間も変わってくるのです。睡眠サイクルは約50分となり、生後3〜4ヶ月頃には夜の睡眠時間の方が長くなってきます。
赤ちゃんの睡眠時間
月齢 | 睡眠時間 | 特徴 |
0〜1ヶ月 | 約16〜17時間 | 生まれたばかりの頃は昼夜の区別なく不定形。夜1回に眠る時間は3時間半ぐらい |
1〜2 | 約16〜17時間 | 睡眠と目覚めの時間帯がだんだん分かれてくる。夜1回に眠る時間は6時間ぐらい。 |
2〜3 | 約15時間 | 昼に目覚めている時間は約8時間。夜の睡眠時間がだんだん長くなってくる。 |
4〜5 | 約14時間 | 昼に目覚めている時間は約10時間。夜の睡眠が主となり、1回に眠る時間は8〜10時間。 |
10〜12 | 約13時間 | 昼に目覚めよるに眠るというリズムが定着。昼寝は2回程度に。 |
赤ちゃんの睡眠は十分に
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠のくりかえしです。レム睡眠では脳が動いていて身体はときに動きますが、一方ノンレム睡眠では脳も身体も休んでいます。したがって、赤ちゃんの夜泣きはレム睡眠のときにおこります。
赤ちゃんの場合、ノンレム睡眠〜レム睡眠の繰り返しが大人より、頻繁なため、お母さんは赤ちゃんの夜泣きに悩まされることになります。しかし、これが赤ちゃんの生体リズムですし、睡眠は成長ホルモンをはじめ、健康を保つための各種ホルモンが分泌されるなど、赤ちゃんの発育にとって特に必要なものです。
赤ちゃんは眠いときに眠り、満足すれば目を覚ましますから、十分に眠らせてください。そのうちに赤ちゃんの家庭の生活のリズムにあった睡眠のリズムがつくられてきます。
健康な赤ちゃんがぐずる原因のほとんどは、お腹がすいたときとか、眠いのにうまく眠れないときです。こんなときは抱っこしたり乳首を吸わせたりするのも一つの方法ですが、幼児期になってもこの状態が続くことがありますので、こんなときはお母さんと一緒に大きめの布団で、少し間を開けて、添い寝のかたちで眠ると、赤ちゃんは安心して眠ることができます。添い寝をしたからといって、自立心が育たないということはありません。
朝は早くから朝日を浴びましょう。太陽の光がリズムを作るのに非常に重要です。1日のリズムは昼明るいところにいて、夜は暗いところにいさせることで次第に地球のリズムになっていきます。