ミルク嫌い


離乳前期頃から母乳栄養児が、母乳不足のために、あるいは母親の仕事とかその他いろいろな理由で、母乳に代えてミルクを与えようとしてもほ乳瓶を受け付けなかったり、まったく飲もうとしなかったり、人工栄養児がある時期から(生後3ヶ月頃からが多い)ミルクを飲まなくなってしまうことがしばしば見られます。
4ヶ月をすぎて首がすわっていれば、ほ乳瓶に代えてスプーンで与えてみるのも一つの方法ですが、この時期はじょうずにくちびるをすぼめてうまく吸って飲むことができませんので、水分や果汁はこぼしてしまうことが多いものです。そのためミルクの量もなかなか十分なほど増やすことができません。飲ませようと無理強いするとかえって飲まなくなります。
ミルクやほ乳瓶、ほ乳瓶の乳首のにおいに慣れさせましょう。与えるミルクをいろいろ変更してみたり、ほ乳瓶の乳首をいろいろ変更して見てあげてください。ミルクはそれぞれ味とにおいなど、製品ごとに違いますので、時間をかけてトライしてみる価値はあります。
それでもまったく受け付けないときには、根気よく1回量を減らして、じっくりすすめてみる必要があります。おなかがすいてくるので、ちょっとしたことで飲むようになることも多いものです。たとえばうとうとと眠りかけているときには、無意識によく飲むことがあるので、このようなときに多く与えるのも1つの方法です。いずれにしても、ほ乳瓶やスプーンに慣れさせるように心がける程度でしばらく様子を見ながら根気よく続けてみてください。どんなに飲まない子でも空腹には勝てないのですから。

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