歯の生え方


妊娠7週目頃から歯の基(歯胚)ができ、妊娠4ヶ月頃には石灰化が始まります。妊娠6ヶ月目に入ると、エナメル質や象牙質がつきはじめ歯が出来上がります。母親は妊娠中、たんぱく質、カルシウム、ビタミンA、Dなどを含む食品をバランスよく摂取することが大切です。

歯の生えはじめる時期と順序
乳歯は出生後6〜8ヶ月頃から生え始め、、2年半〜3年で20本が生えそろいます。乳歯の生える順序は、7ヶ月頃下内切歯が2本生え、8ヶ月で上内切歯2本、10ヵ月で上外切歯2本、13ヶ月で外切歯2本、17ヶ月で上第1小臼歯2本、18ヶ月で下第1臼歯2本、19〜20ヶ月で上下犬歯4本、そして最後に24〜26ヶ月で上下犬歯4本が生えて20本になる。
 乳児の生え始める時期と順序には個体差があり、2〜3ヶ月の早い遅いは正常範囲と考えてよいでしょう。生後3ヶ月までに生えてくる乳歯を早期乳歯といい、お母さんの乳房に傷をつけやすいため、歯科医の処置が必要になることがあります。
また、1歳を過ぎても乳歯の萌出が見られない場合は、クル病等の検査が必要になることがあります。隙間があいていることもよく見られますが、乳歯がすべて生えそろう頃にはきれいにそろうことが多いものです。

歯茎に真珠?
乳歯の生えていない歯肉にできる上皮真珠(真珠種)は歯牙の発育過程において生理的に退縮するはずの上皮細胞が残り角質化して、カルシウムや石灰分の沈着として歯肉に結節として出てきたものです。乳歯の生える頃には自然に消失します。

永久歯の生え方
6歳頃から乳歯が抜けはじめ、5〜8歳頃から永久歯が生え始めます。永久歯の生える順序は、5〜8年で第1大臼歯が生え、次いで内切歯、外切歯、第1小臼歯、犬歯、第2小臼歯、第2大臼歯と生え、16〜20年で第3大臼歯(知歯)が生えて、全部生えると32本となります。

歯のケア
歯は生えてから2年間くらい十分に管理すれば長期間虫歯になりにくいものです。乳歯が生えたら虫歯の予防を開始しましょう。だらだら食べやお菓子の食べ過ぎ、砂糖の摂りすぎはよくありません。間食は規則的にして、食後には水でお口をくちゅくちゅして、うがいができるようになればうがいをさせ、乳歯がそろったら歯ブラシを使い歯を磨く習慣をつけることが大切です。

前の画面に戻る
禁転載・禁複製  Copyright 1999 Senoh Pediatric Clinic All rights reserved.