汚染の国

 毎年、春になるといつも西の方角は黄色くかすんでいる。それが初夏になっても綺麗な空を見ることはできず、地平線の上の方はうす黄色の帯が見える。
この頃すっきりとした青空にお目にかかることは少なくなった。これらはおそらく黄砂やPM2.5の影響があると思う。
 福岡あたりでは毎日洗濯物や車が汚れて大変のようだ。彼の西の国では年々広範に砂漠化が進行し、大量の黄砂を生み、日本に偏西風に乗って押し寄せてくる。しかもどんどん増加している。近年ひどいアレルギーの子が多く、因果関係がありそうだ。

 砂漠化した地に住む中国人のほとんどは農民である。中国の農民は7億といわれており、そのほとんどは極貧である。元々乾燥が強い地域だが、異常なダム政策のために起った激しい干ばつと、時にひどい洪水に見舞われている。彼らの誇る世界最大の三峡ダムは重慶の異常高温、猛烈な干ばつと激しい河水汚染をもたらした。三峡ダムも蓄積しつつある泥土で機能不全に陥りつつある。他の約9万といわれる桁違いの多くのダムは老朽化し、放置され、その結果農作物生産の減少、甚大な砂漠化が起っている。
 砂漠化を防ぐためとして日本は植林支援のため年間100億円もの資金を提供しているが、ほとんど成果を上げていないばかりか、かすかに育った木も薪を作るため抜かれてしまうという現実がある。

 さて、重大な水の問題として、長江(揚子江)には工場排水や有毒化学物質、汚水までも垂れ流され、巨大なゴミ捨て場と化している。約16000頭の豚、無数の袋詰めにされたアヒルなど色々な動物の死骸、そして自殺や殺人等で人間の遺体も少なからず流れてくるという。有害物質を垂れ流す工場排水は全て役人にお金(賄賂)で解決させるため全く改善しない。それが飲み水とされているが、当然のことのように役所は飲むのには全く問題ないという。
さらに深刻なのは地下水が極度に汚染されていることである。工場の廃液を加圧して地下に押し込む処理をしているのだ。これによって広範な地下水の汚染が進行しており、その結果土壌汚染も進んでいる。
 中国の土壌汚染は国土資源部のデータでは中国の耕地面積の10%が重金属に汚染されているという。さらにすでに重金属汚染は全耕地面積の5分の1に達しているという。カドミウム汚染はカドミウム米の生産量はおよそ2000万トンといわれ、中国の流通する米の10%がカドミウム汚染されているという。この数字も怪しいが、これは4000万人分の米である。 カドミウム以外にも鉛、亜鉛、ヒ素、水銀などの土壌汚染が問題になっている。
 さらに2005年から中国はウラン化石炭を採掘、燃やしていて、PM2.5にウランが含まれていることが報告された。桁違いの多くの自動車は精製の悪いガソリンを使い、排ガスをまき散らしている。一方北朝鮮の核が問題になっているが、中国は東トルキスタンで46回も地下核実験をしている。当然放射性物質が混入することが予想され、大きな悪影響が出てくる可能性がある。
それらの汚染のためか多くの川沿いでガン村が発生し、その数は200以上という。ちなみに中国におけるガン死は300万人以上といわれ、世界のガン死の3分の1以上を占めている。

 北の北京は極端な水不足で地下水も枯渇しかけている。雪が降らない北京で冬季オリンピックをやろうというのだから笑える。寄せ集めた汚染水で人工雪を作るのだろう。水不足で苦し紛れの中国は4兆円をかけて「南水北調」という南方の水を北の北京に送る4本の運河を造った。自然もまた自分たちの思い通りにできると思っている。南シナ海を見ればわかるが、自然破壊は彼らの圧倒的な得意分野だ。そもそも南部の汚染も重大でこれを北に送る。そして南部の水不足と汚染がさらに増す。
黄河の汚染と水不足も同様の状態で水の流れていない場所(断流)が年々増えているという。黄河の流れ込む海は渤海、黄海。ここには韓国もゴミ、廃棄物、汚物など海洋投棄をしており、極めてひどく汚染されている。韓国はさらに日本海にも2カ所に廃棄している。その対岸は我が日本である。他人事ではない。
河川が汚染すれば当然海の汚染を引き起こし、その結果、中国近海は極めて汚染が進んでいる。当然のことながらまともな魚は捕れない。魚を食べるようになった国民はさらに大量の魚を求め、より小さな魚を捕るようになった。そうした乱獲と汚染により大陸の近海の漁獲量はひどく減少し、中国船はどんどん日本の周辺や太平洋に出てくる。サンマ、サバの問題は記憶に新しい。魚をもう以前のようには食べられなくなりつつある。
 中国の多くの人民はきれいな空気も吸えず、河川や地下水と土壌の汚染のため、まともな水も安全な食もない。習近平は高地山岳地帯から空気を缶詰にして売った。カナダの会社が同様の空気の缶詰を売り、結構売れたという。冗談のような話だ。
ペットボトルの水は長い間ただの水道水だったことが判明した。その水道水もまたきれいではない。下水から取った油(下水油、地溝油)が現在も普通に売られ、主に火鍋に使われている。ミルクはメラミンが入れられていたし、有毒物質混入のはみがきによって南米で多くの死者が出たのは記憶に新しい。ペットのえさも有害物質混入で大きな問題になった。つい最近も上海ガニにダイオキシンが検出されたという。
 さて、当然のことだが、米以外の農産物も有害物質で汚染されている可能性が高い。家畜や農産物がまともな水と空気、土壌、そして、えさで育てられているとは思えない。 中国のもやしは成長促進剤と防腐剤と脱色素剤ときれいではない水で作られていて、毒もやしといわれている。ウナギはマラカイトグリーンの池の中でぎゅうぎゅう詰めにされて育てられていた。つい最近も1970年代の豚肉、鶏肉が出荷されていることが発覚した。豚の死肉が販売されているのは以前から問題になっている。豚の死肉を売り、売れ残りは揚子江に今も投棄されている。
野菜は成長ホルモン剤が使用され、農薬、化学肥料は世界の3倍以上の使用量。中にはかなり劇薬も殺虫効果が強いために違法と知りながら使用されている。汚染米は主として農民が食しているが、家畜肥料や加工品として輸出されている可能性が高いとされている。
 日本には中国からウナギ、蕎麦、豚肉、鳥肉、野菜、もやし、ピーナッツ、ニンニク ニラなど非常に多くの食品が大量に輸入されている。問題は原材料が中国であるにもかかわらず、日本で加工して食品にするともう日本産のようになってしまうことである。コンビニエンスストアの食品や多くのレストランにはその原材料が大量に使われている。それらを私達が何気なく何も知らずに食べている可能性がある。これが実態だ。むろん中国の富裕層は自国の食品を食べようとはしない。
そして人心の問題。中国人のモラルの低下も甚だしいとよく言われるが、もとから低い。儒教国家で自分さえ良ければいいという人たちだ。マクドナルドの肉の問題も結局は自分が食べないものはどうでもよいという考え方からきている。ゴミをどこにでも捨てる、子どもが道や電車で排便をするため、股が割れるおむつが売られている。倒れている人を助けないのは、訴訟されるからだ。

 習均平により人権問題は全く改善せずひどくなるばかり。貧富の差はどんどん広がり、不満は極度に増大している。多くの不満を訴えても相手にされない。抵抗すると逮捕され、あるいは行方不明になる。1年間に20万件以上の暴動が起っているという。このガス抜きのために常に"極悪日本"が標的になっている。
私達日本はこのようなこの有害物質を大量に排出する汚染の国から非常に大きな悪影響を受け、今後はさらに悪くなる一方である。
 先日経済同友会の代表団が中国を訪れ、経済的交流を高めるとした交渉をしたようだが、中国を経済的に援助しても彼らは全く感謝しないばかりか技術を盗んで自分たちのものとして安く世界に売り、結局日本国内の産業は衰退するばかり。ほとんどの工業製品が「made in china(made in PRC)」となり、中国産のものを買わないようしようとしても非常に難しい状況になっている。せめて食品だけは中国産を避けなければならない。自給自足は無理かもしれないが、日本の農業を復活させる必要がある。いろいろな製品についても「日本産が欲しい」ということをメーカーに自覚させ日本産のものを増やしたいものだ。
中国に経済協力をすることは彼らの軍事力をより強くすることに繋がる。さらに現在行われているアジアやアフリカ、ヨーロッパにまでも膨大な経済支援をして日本を追い落とす政策を前面に出している。どこの国も経済協力を御旗に中国の支援を積極的に受けている。
「強大になって敵をたたきつぶす」のが彼らの基本方針だ。敵は日本とアメリカだ。絶対引くことはない。日本は自らの首をじわじわと絞めているに過ぎない。日本が中国の属国になっていくのではないかという不安がよぎる。もういい加減に中国と距離を置いた政策をとり、彼らを利することは止めるべきだ。

※食品については「日本人を脅かす中国毒食品」(宝島社) を是非読んで下さい。
※マラカイトグリーン:殺菌消毒剤
核酸塩基と親和性を示すことから発がん性が示唆されている。アメリカでは1981年に、EUでは2002年に食品への使用が禁止された。

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