多形滲出性紅班
多形滲出性紅班とは
左右対称に四肢に少し盛り上がった浮腫性(滲出性)の紅班(赤い発疹)ができるものです。軽症のものと全身に発疹が広がり重症化して、粘膜にもでてくるものがあり、後者を Stevens-Johnson 症候群といいます。
一般的には乳幼児には少なく、年長児になると増えてきます。
原因
よくわかっていません。種々のウイルス、細菌、真菌の感染症、薬、悪性腫瘍などが原因として考えられています。病変で新たにアレルギー反応が起こり、引き続いて全身の皮膚がアレルギー反応を起こし、湿疹型の反応を起こすといわれています。
症状
発疹は肘、膝、手足の甲に良く出ます。左右対称性に出てくることが多いようです。大きさは1〜2センチくらい、円形のことが多いのですが、隣とくっつき合って、不規則な形になることもあります。軽く盛り上がり、水ほうを形成することもあります。
輪状となり、片縁が盛り上がることもあります。
関節の外側に当たるところはとがった疹になることもあります。かゆみは軽いです。
治療
2〜3週くらいで自然に治癒していきますが、再発することもあります。軽症の場合は抗ヒスタミン剤などの内服、ひどい場合には副腎皮質ホルモンを使うこともあります。