蟯虫症(ぎょうちゅうしょう)について
蟯虫は人間の周りにしかいません。
蟯虫は夜間睡眠中に雌虫が肛門周囲に卵を生み、その卵は数時間で感染できる子虫に成長します。そのとき、雌虫が肛門の周りをはい回るので、かゆくなり、子供は指や爪で掻き、虫卵が爪について自分に再び感染しその数を増やしていきます。女児の場合は膣部に成虫が入り込み腹痛の原因になります。
さらにその虫卵は衣服や寝具に付いて他の子供たちや家族に感染します。
診断
蟯虫検査セロファン紙を肛門に押しつけて、顕微鏡で虫卵がいるかどうか調べます。
治療
コンバントリンという薬を飲みます。 体重1kg当りピランテルとして10mgを1回経口投与します。1錠が100mgです。
家族内感染が多いので、家族全員で飲みます。
一回内服でほぼ90%以上駆虫できますが、駆虫できていない場合と再感染することがあります。駆虫できないときは2回内服することもあります。
予防
家族ぐるみで集団駆虫をします。家族みんなで薬を内服します。幼稚園、保育園単位でも集団駆虫が必要なこともあります。
生活での注意は下着の取り替え、洗濯を頻回にしましょう。また、入浴、寝具の日光消毒、そして床の清掃を徹底的におこないましょう。
爪などきちんと切っておきます。