気管・気管支異物


異物の種類
ピーナッツ、アーモンド、大豆、などの豆類と豆入り菓子が大部分を占めます。その他、あめ、リンゴ、プラスチックのおもちゃ、入れ物のふた、おもちゃのキャップ、おもちゃピストルの弾、ねじなどが見られます。

起こり方
先にあげた異物を口の中に入れて遊んでいたり、走っていて転んだり、後ろから押されたりしたとき、むせた拍子に飲み込み、気管の方に入り、その大きさにそって、かかります。

好発年齢
生後7,8ヶ月から始まり、1歳台で最も多く、5歳までが大部分を占めています。

症状
異物誤飲と同時に激しくせき込みます。息を吸うときに非常に苦しそうになることもあります。呼吸の程度に応じて、チアノーゼが出ることもあります。異物が気管支に落ちると、症状が少しおさまりますが、異物が動くことでその刺激によって激しくせき込んだり、喘鳴がおこります。
これが繰り返されます。症状が少し落ち着いた場合、異物を飲み込んだ病歴がはっきりしないと、気管支炎、気管支喘息や肺炎と間違えられることもあります。

診断
異物を飲み込んだ様子と、せき込みがあれば、誤飲を疑い、レントゲン検査を行います。

治療
耳鼻科の先生に相談して、異物を取り除いてもらいましょう。

予防
口にものを入れたまま、歩いたり、立ち上がったり、遊んだりさせないように気をつけてください。食べるときは必ず、きちんと座って食べる習慣をつけましょう。
乳幼児にはピーナッツなど豆類は特に危険です。きちんと飲み込めるようになるまで、与えないようにしてください。

また、ピーナッツはピーナッツ肺炎というなかなかきつい肺炎になりますので、よく気をつけてください。


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