ヒトボカウイルス感染症(human bocavirusu)


ヒトボカウイルス感染症 とは
小児や成人に急性気管支炎をおこす新しいウイルスです。日本を始め多くの国で報告されています。入院を要する患者さんの中ではRSウイルス、hMPV(ヒトメタウイルス)に次いで多いといわれています。罹患年齢の多くは2歳以下、季節は冬期に多いです。年齢別の抗体陽性率は3歳以上80%以上、6歳以上でほぼ100%です。
潜伏期は不明です。
臨床症状はRSウイルス、hMPV(ヒトメタウイルス)とほぼ同様です。
発熱期間は3.1日と短いです。
他のウイルスと同時に検出されることが多く、病原性について明確でないところもあります。

診断
鼻汁を鼻咽頭から綿棒でこすって取り、PCR法による遺伝子検出によります。

治療
ヒトボカウイルス感染症に効果のあるワクチンはなく、多くの場合は症状を抑える対症療法が主になります。

(文献 55)

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