とびひとは


伝染性膿痂疹といいます。すり傷や虫さされ、あせも、湿疹などの傷口に皮膚に化膿菌が入り込んで水ぶくれができます。これはすぐに破けます。これをかきこわした手で、他の場所をかくと、そこにまた水ぶくれが"とびひ"します。夏に多い病気です。普通に皮膚に住んでいる菌ですが、気温が上がると、パワーアップして毒性を発揮するのです。
暑くなればなるほど、菌は強力になります。

原因
皮膚に普段住みついている黄色ブドウ球菌という化膿するばい菌の感染です。他の菌(溶連菌)の時もあります。最近、抗生物質が効きにくいMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が増えてきています。30〜50%くらいあるといわれています。

治療
@ のみ薬 : 抗生剤を内服して、細菌を殺します。指示されたとおりに最後まで飲んで下さい。(7日から10日間)
A ぬり薬 : 抗生軟膏を塗ります。毎日2〜3回ぬって下さい。
B 石けんの泡で洗いましょう : 塗り薬を使う前に洗うと効果が良くなります。
C 赤い色がとれてしまうまで、治療を続けましょう。
※ぬり薬だけではなかなか直りません。必ず抗生剤を飲んで治しましょう。

MRSA:最近のとびひはなかなか治らなくなりました。抗生物質が効きにくくなっているのです。適切な抗生剤をのみ、軟膏を塗り、皮膚のケアをきちんと続けてください。中途半端に治療をやめてしまうと、また再発します。
※鼻の穴の内側にこの菌はたくさんいて、そこから病気が始まることが多いのです。鼻の内側に小さな傷を見つけたら要注意ですね。
とびひのMRSAは中等度耐性といわれていて抗生剤もそこそこ効くことが多いようです。

家庭で気をつけること
@ お風呂 : シャワーで石けんを使って体のよごれを洗い流し、その後軟膏を塗って下さい。
A 手を洗う : 皮膚や爪の中にたくさん菌がいますので、爪を短く切って、手や爪を石けんでよく洗いましょう。
B プール : とびひがかわいて治癒するまでは入れません。
C 保育園、幼稚園 : 浸出液が出ているときには休みましょう。赤い状態の場合はまだ感染力があるので、できれば休んだ方がいいです。乾いていて赤みが軽い場合はカットバン等でおおって行けばよいでしょう。

こんな時はもう一度診察を
@ 熱が出たとき
A小さな別の発疹のようなものが出てきたとき。
B 2日以上たっても水ぶくれが増えるとき
C 顔や体が赤くはれてきたとき

補)
※MRSAに対する抗生物質  クラブラン酸カリウム/アモキシシリン製剤(クラバモックス)とホスホマイシンの併用、ミノサイクリンなど。
抗生剤の軟膏
フジシン酸ナトリウム(フシジン)、塩酸オキシテトラサイクリン・ヒドロコルチゾン軟膏(副腎皮質ホルモンが入っている軟膏は適当ではないという意見があります)、アクアチム(ナジフロキサシン)などを交代で使用するのがよい。

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