女児の外陰部の異常
処女膜ポリープ
新生児期に女児で膣入口部から突出し、ピンクの細長いイボ状に見えるものです。母親由来のエストロゲンの影響で浮腫腫大したもので、2〜3週間で自然に縮小します。様子を見ていればいいものです。
陰唇融合
両側の小陰唇がくっつくもので、陰唇融合といいます。陰唇癒着症ともいいます。陰唇癒合(いんしんゆごう)は後天的にできるものです。健診をしているときに頻度は低いですが、時々見かけます。
ほとんどお母さんは気づいていません。まれに出血をして来院されることがあります。陰唇の昼間部が癒着している場合には癒着の長いことがあります。剥がれにくいです。
原因
不潔で感染後二次的に癒着をするものが多く、湿潤したままの状態が引き金になります。またエストロゲンが低い状態などで起ります。
治療
ほとんどの場合手で開くことができます。出血はしますが、すぐに治癒してきます。どうしても癒着がひどい場合は切開をします。外来で切開できますが、再発しやすいです。
特に切開直後は再癒合しやすいので、おかあさんに時々手で広げもらうようにします。消毒、清潔を心がけます。1週間くらいで経過を見せて頂き、開いていることを確認します。いつも気をつけて開いているのを確認して頂くのが良いです。
予防
新生児期から予防指導します。陰唇癒合の可能性がありますので、局所の清潔、手で開いて頂くのが大切です。