止痢剤
アドソルビン(天然ケイ酸アルミニウム)
アドソルビンは吸着作用があり、胃および腸管内における異常有害物質、過剰の水分または粘液等吸着、除去する。この吸着作用は腸管内では収斂(しゅうれん)作用、止瀉(ししゃ)作用を示す。
併用注意
テトラサイクリン系、ニューキノロン系抗生物質:作用が減弱する可能性あり
使用注意
便秘、腎障害のある方、細菌性下痢の場合
タンナルビン
小腸内で膵液により徐々に分解してタンニン酸を遊離し、腸粘膜に緩和な収斂作用を及ぼす。また細菌に作用して凝固物を作り、止瀉作用を現す。
併用注意
塩酸ロペラミド:効果が減弱する恐れあり
使用注意
細菌性下痢の場合、牛乳アレルギー
塩酸ロペラミド(ロペミン)
抗コリン薬。ロペミン、リン酸コデイン、ロートエキスなどがある。
腸壁内コリン作動性ニューロン機能を抑制し、また腸管の輪状筋方向の進展により誘発されるアセチルコリンとプロスタグランジンの放出を抑制することで、消化管輸送の抑制、腸管の蠕動、分泌を抑制して下痢を止める。腸内容が停滞してエンテロトキシンなどの毒素の排出を妨げるということで、細菌性腸炎などの場合には使用できない。
麻痺性イレウス、けいれん、昏睡などの副反応を起こすことがあり、2歳以下では禁忌とされている。