最近好きになったもの


時計
 最近なぜか、機械式の時計が好きになってしまった。今まではろくに時計などしたことがなかったが、なにか会があるときなどには20年前に購入したロンジンの薄い薄い時計をしていた。時計は薄いものに限ると思っていた。クォーツである。バンドは革ですぐにいたみ、汗をかくとなんだか時計も革バンドもかわいそうな気がして、だんだんしなくなっていた。もちろん仕事の時にはしていない。医者は秒針付きのものが必要だなんて聞いたことがあるが、もちろん秒針で脈拍を測ったりするし、死亡時間など見る必要があるが、あちこち周りに時計があるので実質的に不要。
 ある雑誌に機械式時計に魅せられた人の話が載せられていて、興味を持って読んだ。スイスには大変古い歴史と伝統があり、おびただしい数の機械式時計があることを知った。しかし、どれも複雑でしかも大変高価なものが多いということも。
 僕は貧しく育ったので、時計はクオーツでセイコーが一番、スイスの時計は高級品でオメガやシーマ、ロンジンがその代表であるということを信じていた。確かにスイスの機械式複雑時計はクオーツの登場でその立場は危うかったようだが、現在、完全に復活している。オメガやロンジンがスイス製の時計では高級であるかという点では中の下か、それより下のクラスであるということを知ったのもそのころである。

 雑誌を購入して、いろいろ見ていくと、深い深い世界があり、大変な情熱をかけて時計作りに打ち込んできた様々なメーカーがあることがわかる。そして、個人で時計工房を作り、少量生産している独立時計士がスイスにはたくさんいるという。
琴線に触れるような時計も少しずつ見ていくうちにあることがわかってきた。気に入ったからといって、おいそれと買えないような時計が非常に多い。ところが、何十本も自動式の時計を所有している人が雑誌に登場している。病気にしか見えないが。どこの世界にも好きなものを並べて見ているだけで楽しいという人がいるものだ。

 ところで、スイスの時計といえば最近はロレックスが有名である。ロレックスといえばきんきらきんのベゼル、しか思い浮かばなかった。地上げの不動産やさんや成金といわれる人々がつけたがるあの悪いイメージも。残念ながらそういうイメージが先行している。だから僕はロレックスは絶対持たないと心に決めていた。ところが、あるロレックス専門店で、なぜか中古のロレックスを購入してしまった。ロレックスの中でもデザインが大変大人しいスポーツタイプのもので、1989年製のもの。新品のものよりかなり割高ではある。なんで買ったのが自分でもよくわからないのだが、今でも正確に時を刻む。シンプルなスタイルで丈夫、とても使いやすい。風防はプラスティック製で傷は付くが、研磨してもらうととてもきれいになる。これを現在は愛用している。物事というのはわからないものだ。
自動巻式の時計は文字通り使ってやらなければならない。日頃のケアが大切である。(2002.3)
 

 今、そのほかで好きな時計は、ジャガー・ルクルト・レベルソ・サンムーンランゲ・アンド・ゾーネフランク・ミューラーなど。
ジャガールクルトはフェーズが完全に裏返る不思議なもの。元々ポロで使用するために傷が付かないように競技中には裏返しにしていたという。メカニズムがおもしろい。メカといえば非常に多岐にわたり、すざまじい研究をしているメーカーがたくさんある。
またランゲ・アンド・ゾーネの時計にも大変惹かれる。これはドイツのグラスヒュッテというところで作られた時計。1990年に再興。不思議な雰囲気を持っている。華美でなく、しかしひかえめでもない、強い主張がある。
フランク・ミューラーは遊び心がたっぷりである。美しい。常人には考えられないようなアイデアを持っている。天才時計師と言われたフランクミューラーはまだ15年くらいしかたっていないが、すばらしい時計を世に出している。
カサブランカ、マスターバンカー、トノウ・カーベックス、クロノグラフなどすばらしい。デザインがきれいで色っぽい。すばらしい魅力のあるデザイン。あまり歴史はないが、時間も正確だし、本当に素敵な時計である。

近況
2020.10
自動式の時計がいくつかあり、全部止まっている。土曜日の夕方と日曜日に使っている。そのたびに一生懸命ネジを回して、動かし使う。使うのは2つか3つ。後は箱に入れていつも静かに眠っている。クロノグラフがひとつあるが、もう時間や日にちが狂いまくってどうしようもなくなっているだろうな。自動巻き上げ機を使っていたが、いつもまにか止まっていて途中であきらめてやめた。
仕事中は使用しない。必要がないから。はめると気分は素敵なものになる。なんだか不思議。ロレックスはとても良い時計だけれどあまりはめて楽しくはない。ただ、ロレックスは正確で管理、整備などのコントロールがすばらしい。そして古いものもとても確実に動く様だ。
2012.9
少し増えた。なかなか維持が大変だ。仕事では使わないので、自動式が止まりやすい。また、皮のベルトはすぐに疲れてくるので、あまり使いたくない。金属ベルトが良いな。あまり不安を考えないで良いから。
2007.3
 高松の研究会へ行ったとき、ポートタワーという新しい場所の1階にアイアイイスズという変わった名前の時計専門店がオープンしており、そこのフランク・ミューラーの一角においてあった。アイアイイスズは四国では有名な高級な時計を扱う専門店である。その時計はピエール・クンツという時計で、レトログレードという機能で針が120度ほど進んで、扇形の端まで行くと急に戻るのである。実際に見ると、ほんの一瞬で元の位置に戻る。とてもおもしろいが、この時計たちは美しさがいまいちである。さすがにこれだけの機能としては厚さが必要でごつい感じである。押し出しは結構強い。

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