ムクゲ(木槿)
ムクゲ(木槿)
中国原産。高さ3〜4メートル。7〜10月に6〜10センチほどの花をつける。花は一日花で普通紅紫色だが、白色、八重咲きなど多くの園芸品種がある。花の少ない夏に清楚な花をつける。茶花としては一日で落ちてしまうため、大切な日のお客をもてなすために生けられる。
家を建て庭の設計をお願いしたときムクゲが好まれたようで5本ありましたが、虫がたくさんついて、今は庭の中程に1本のみになってしまいました。今年は暑さに弱っていましたが、暑さが過ぎると元気が出て、暖かいためか10月になってもまだ咲いています。実はムクゲは歳時記では秋の花なんですね。ですから10月に咲いても何にも問題なかったのです。
秋には品のある優しい雰囲気に変わってきます。
水野克比古氏によると中国では「無窮花木」と名付けられ、人々が弱る暑い季節に数限りなく咲き続ける生命力を褒め称えられているということです。また、日本では朝に咲き、夕べには閉じる短命化ゆえに、無情感を持ってこの花は見られていて、特に白色一重咲きで、中心が赤紅色の「底紅」は茶道の三千家の始祖千宗旦が好んだといわれ、「宗旦木槿」の別名で親しまれています。