インフルエンザワクチンが足りないといわれています。私の診療所にももうなくなりました。しばらく前までいろいろな方からインフルエンザワクチンの問い合わせが相次ぎました。もう何処を探してもないと言ってこられるのです。ある病院では急に老人に接種するためにたくさんのワクチンを確保しているという噂がながれました。
もうどこを探してもないというので不安になるのでしょうか。
しかし、「インフルエンザワクチンに対する提言」でも述べたように、ただ今、現在のところ、国はもし何らかのワクチン禍がおこっても、何ら被害に対する補償をするとはいっていません。確率が少ないとはいってももし死亡例が出たり、重症な後遺障害が出たときにはどう対処したらいいのでしょうか。患者さんはどうなるのでしょうか。
接種前の問診でまったく異常がなくても副作用は起こるものは起こると考えられます。ですから私のところでは、本当にご両親が強く希望される場合で、しかもなにも問題がないときに限り接種することにしています。ですから、まったく診察に来られたことのない子供さんや、年輩の方に接種を希望されても責任をとることは不可能ですので接種はできないと考えています。
したがって、窓口やお電話で問い合わせていただいてもお断りしています。
その方々には申し訳ないのですが、いつも診察をしていて、しょっちゅう熱が出て、できたらインフルエンザワクチンを受けたいという子供さんに接種を受けてもらいたいと思っています。
インフルエンザワクチンが早く国の定期接種になることを切に望んでいます。