赤ちゃんのためのワクチン計画


1) 生まれて一番初めに受けるワクチンはいつからなにを
1ヶ月半(生後6週間)から
 生後6週間になったらロタウイルスワクチンを受けてください。無料の定期接種になりました。冬の嘔吐下痢症で重症化を予防できます。
次に肺炎球菌、5種混合ワクチン(3種混合+不活化ポリオ+Hib)を受けていきます。それからBCGを受けます。
かかる可能性のあるものから受けていきます。ポリオは不活化ワクチンを入れた5種が出ましたので同時に受けていきましょう。
BCGは現在6ヶ月までに受けるのが望ましいので、5種混合を2回受けた後にBCGを間に入れ、4週間後に3回目の5種混合を受けるようにおすすめしています。

2) 2ヶ月になったら
B型肝炎 5種混合ワクチン 肺炎球菌

3) 6ヶ月までに受けておきたいワクチンは
肺炎球菌、5種混合、B型肝炎とBCGです。
BCGは結核の予防接種です。年齢が小さいほど感染すると発病の危険性が増します。さらに小さい子ほど結核は重症になります。ですからBCGを6ヶ月までに是非受けておきましょう。

4) 1歳になってから受けるワクチンは
 @麻疹・風疹 1回目は2歳まで2回目を就学前年

 A五種混合(追加接種)
 B水痘 1,2回 3歳までに2回

5) 忘れられているワクチンは
風疹、5種混合(4回目)、二種混合、日本脳炎(4回目) これらのワクチンは忘れられています。忘れないように母子手帳などにきちんと記録を残して、受けておきましょう。

6) 日本脳炎ワクチンはしておくべき?
はい、アジアやアフリカでは日本脳炎や類似の脳炎を起こすウイルスの病気があります。これから温暖化で少しずつ熱帯の気候になっていくことが予想され、日本脳炎はこれからますます要注意の病気です。ぜひ受けておきましょう。

当院(倉敷市)におけるワクチンの受け方・ ワンポイントアドバイス

【必ず受けていただきたいワクチン】(無料です)
@ロタワクチン
生後6週からできます。冬期に流行する嘔吐下痢症の主原因である、ロタウイルスに対するワクチンです。重症化を予防できます。現在2種類ありますが、当院では3回接種のものを採用しています。
ABCG
火、水曜日の乳健、予防接種の時間に行うのが適当です。
B5種混合ワクチン(不活化ポリオ、百日咳、ジフテリア、破傷風、Hib)
  2カ月から受けられます。乳幼児にとって百日咳は非常に怖い病気です。 いったん乳幼児の部屋で流行するとなかなか予防できません。最初のうちはたいへん診断が難しいからです。 保育園にいれなければならない子どもには特に必要なワクチンです。3カ月健診で1回目をしてあと3週間おきにかけあしですませましょう。6ヶ月から1年後に4回目を受けます。
C麻疹・風疹ワクチン
1才からできます。1才健診の時受けるのが適当です。1才を過ぎたら早いほど良いでしょう。 麻疹はとても怖い病気ですからぜひ受けておきましょう。風疹は風疹に対し免疫のない(かかったことがないか、ワクチンを受けていない)お母さんが妊娠初期に風疹にかかると赤ちゃんが先天性風疹症候群という、奇形を持って生まれてくる病気にかかりますので、ぜひ忘れず受けておいて下さい。 
D肺炎球菌ワクチン
2ヶ月を過ぎたら受けることができます。
生後2〜7ヶ月で開始、4〜8週あけて3回、その1年後に追加接種1回の計4回です。
E水痘
1才からできます。3歳までに2回してください。非常に感染力が強いので、保育園などの部屋で発生するとみんなに感染してしまいます。
1週間はお休みが必要となるため休めないご両親の場合必要ですね。
  ※兄弟がかかった場合は3日以内なら接種するとかからないですむか、軽くすみます。
FB型肝炎
1歳までに3回、公費になっています。

G日本脳炎
6ヶ月を過ぎたら受けることができますが、3才以上でおすすめします。最初の年に2回、次の年に1回、9歳になったら4回目をします。

H二種混合ワクチン
ジフテリアと破傷風の追加ワクチンで、11〜12才に1回受けます。お忘れなく!

【受けていただいた方がよいワクチン】(有料です)
@おたふくかぜ
1才からできます。無菌性髄膜炎という合併症があり、特に男子では大きくなってかかるとひどくなることあります。また、頻度は少ないのですが、難治性の難聴になることがあります。したがって、風疹などのワクチンがすんだら是非受けておいてください。
Aインフルエンザ
脳炎、脳症が問題となっています。10月になったら受けておきましょう。受験生なども必要でしょう。

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