人工栄養


育児用ミルク
一般に市販されているミルクはその組成を母乳に近いものにしています。カゼインと乳清タンパク質の比率を母乳に近づけています。また、シスチンやタウリン、アルギニンなどを加えています。また、牛乳脂肪を植物性油脂で置き換えたり、魚油を加えることでリノール酸、リノレン酸を強化して、感染防御因子として、ラクトフェリン、シアル酸なども添加されています。標準の調乳をしていれば、正常な発育を望むことができます。
つまり、今のミルクは限りなく母乳に近づけていますが、あくまでもミルクは牛乳からできているものですから、このことを忘れないようにする必要があります。

フォローアップミルク
フォローアップミルクは「母乳や母乳代替品である育児用ミルクに引き続いて、離乳食以降の乳幼児の栄養を補給するための食品」という考え方に基づいてつくられたミルクです。
日本では使用開始が生後6ヶ月と9ヶ月の2種類の製品があります。育児用ミルクに比べ蛋白質、カルシウム、鉄を増加させ脂肪を抑えており、この時期の栄養補給に適したものとなっていますが、6ヶ月のものは必要なく使用開始は9ヶ月のもので十分でしょう。
日本栄養消化器学会乳児栄養委員会では、離乳が適切に行われていればこのミルクは必要ないと勧告しておりますし、また、フォローアップミルクを開始すると同時に母乳を中止すると勘違いしている母親がかなりいることから、これが問題になっています。
よく9ヶ月になったら、フォローアップミルクにした方がいいですかと尋ねられますが、別に代えなくていいですよと答えています。
アレルギーミルクを飲んでいる子どもたちの母親からも9ヶ月になると同じように尋ねられますが、アレルギー用ミルクを飲んでいる子どもはフォローアップミルクについては差し迫って、考える必要がないのです。


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