肛門周囲膿瘍
肛門周囲膿瘍は肛門のすぐ近くにできるおできのことです。赤く腫れ、さわると痛がります。原因としては下痢や便秘によって肛門小かという小さなくぼみに感染が起こり、その周囲に炎症が起こるものです。そのまま膿がでてくることもあります。膿が出てしまうと自然に治癒することもあります。しかし繰り返すこともかなりあります。ほとんどが男の乳児に起こります。
治療
@抗生剤の内服をします。
A抗生剤の塗り薬を塗ります。
B膿がたまったら切開して、膿を出します。
C繰り返す場合は瘻孔(ろうこう)といって、小さな穴が奥に通じて、腸の中とつながっていることがあります。このような慢性的な瘻孔を形成した場合には小児外科の先生に見ていただき、その瘻孔を切り開く手術をします。
抗生物質は必ずしも効果があるとは証明されていません。
軟便や下痢があると悪くなるのでこちらを治療します。 免疫疾患とか基礎疾患のある子でなければ、ほとんどは良性で2歳までには治ります。 家庭での注意
汚れやすいので、なかなか治りません。治ってもまた再発することがあります。いつもおしりをきれいにしておくことが大切です。特にうんちがでたり、おむつを代えるときにはよく湯などで洗ってやりましょう。
※繰り返す場合はなかなか不安になります。それでも1歳になると大体良くなってしまうことが多いです。さらに繰り返す場合は小児外科の先生に紹介します。