自家感作性皮膚炎
自家感作性皮膚炎とは
ある湿疹病変(原発疹)の治療が十分されていなかったり、細菌感染を起こしたりして急激に悪化した後、7〜10日後に離れた部位の皮膚にもとの湿疹と同じような性質を持った発疹がたくさん見られる状態を自家感作性皮膚炎といいます。
元になる病変は接触性皮膚炎、熱傷、貨幣状皮膚炎などです。小児にはあまりみられません。
原因
元の病変で新たにアレルギー反応が起こり、引き続いて全身の皮膚がアレルギー反応を起こし、湿疹型の反応を起こすといわれています。
症状
元の病変が悪くなってから7〜10日後に湿疹(散布疹)が発生します。
散布疹は手足末端に多く、体、顔にも生じます。
散布疹は左右対称です。
元の湿疹が治療されると散布疹は自然に消えていきます。
治療
原発疹を治療します。ステロイド軟膏やホウ酸亜鉛華軟膏を塗ります。
細菌の感染がある場合は抗生物質入りの軟膏も使用します。
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