泣き入りけいれん


生後6ヶ月から1歳半頃の乳幼児が激しく泣いた後、呼吸を止め、ぐったりとして、顔面が蒼白となり、意識喪失の状態になることがあります。ときにはけいれんを起こすこともあるので、このように呼びます。
約5%位の頻度があるといわれています。家族で同様のことをおこしたことがある人が多く、遺伝的素因があるといわれています。
好発年齢は6ヶ月から1歳半の間に約70〜80%といわれています。

症状
発作は転んだり、叱られたり、欲求不満などが誘因となり、激しく泣き、数秒以内呼吸を止め、意識を消失させ、顔面蒼白、チアノーゼが出てきます。この後けいれんを起こすこともあります。息をずーっと吐いていて、吸気ができない状態になるので、そのまま止まってしまうのです。最後は息をすーっと吸って、速やかに元に戻ります。
脳波には発作性異常波は認められません。

原因
原因はよくわかっていません。

治療
特別な治療はありません。5歳までに85%、6歳までに90%が自然に消失すると考えられており、遅くとも7歳までには発作はなくなるようです。

対策
将来、いずれは発作はなくなり、危険のないものですので、あまり心配しないようにしてください。強く泣き始めた場合はあまりあわてず、ゆったりと抱っこしてやり、注意を他の方に向けたり、泣きやむ工夫をしてください。親がばたばたしてもいい結果にはなりません。
あまり強く泣かないタイプがあり、この場合は他のけいれんの病気と区別が必要ですので、小児科医にご相談ください。


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