C型肝炎
C型肝炎はC型肝炎ウイルスの感染によって、肝細胞が傷害される病気です。
血液を介して感染したあと、2週〜6ヶ月で肝炎が発症します。
原因
C型肝炎は血液を介しての感染がほとんどです。小児にはあまり見られませんが、母親からの垂直感染か、水平感染でおこります。
症状
他の肝炎と同じ様な症状ですが、より軽症のことが多いようです。全身がだるくなり、食欲不振、嘔気、嘔吐、発熱、腹痛などが出現します。
無症状のまま、たまたま血液検査をしたときに発見されることがあります。黄疸が出て初めて分かることもあります。病気の回復期に黄疸が出現してきますが、あまり頻度は高くないようです。
劇症化することはほとんどありません。
診断
肝機能検査に異常が認められます。急性期にC型肝炎ウイルスの関連抗体が認められます。
治療
急性肝炎としては
@安静
A食事療法(高蛋白食、低脂肪食)
B輸液など。
以上のような対症療法で、良くなるのを待ちます。
経過
慢性化する傾向がかなりあり、60〜70%の確率で慢性化するといわれています。
慢性化するとGOT、GPTの異常が続き、将来、肝硬変、肝ガンが発症してくる可能性があります。
予防
血液を介して感染しますので、患者さんの血液をきちんと監理することが大切です。病院では看護婦さんや医療従事者が感染する事故にあっています。感染しないように針などを扱うときに注意をしなければなりません。感染する機会の多い人は現在、まだワクチンがありませんので非常に気をつけておくことが必要です。