尿道下裂


おちんちんの下部の海綿体、特におちんちんの下側に位置している尿道海綿体という部分の形成が悪く、尿道がその海綿体のかけた部分に開いてしまったものをいいます。尿道が開口する部位で分類されています。
男児150〜300人に一人くらいの頻度で見られるといわれています。

症状
おちんちんは下向きに曲がっています。包皮は下部では少なく、上部ではあまった形になっています。おしっこをするときには下向きに排尿します。前に尿が飛びにくい状態になっています。膀胱がいっぱいになっているときに反射的におちんちんが勃起するときには下向きになります。

治療
小児泌尿器科か小児外科の先生の診察を受けます。
@尿道を形成します。
A立っておしっこができるようにすることと、将来の性行為を可能にするための手術を行います。
B高度の下裂の場合には陰のうが2つに分かれ女児に見えること(二分陰嚢)があります。未熟児によく見られます。
C内分泌の異常で新生児期に気付かれるものには急を要するものがあります。

注意
性の分化異常があるかどうか検査をしておきます。(性染色体検査) その他内分泌検査、尿道の検査など行っておきます。

その他
おちんちんが下向きでわかりにくいことがあります。おかあさんも気が付いていないことがあります。

性分化の異常
性分化異常とは、性腺・性管・外性器形成過程のどこかに障害が生じた状態です。通常は外陰部の異常を呈します。性分化異常症は性腺形成障害、男性仮性半陰陽、女性仮性半陰陽に大別されます。
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