咬爪症(こうそうしょう) Nail biting
咬爪症(こうそうしょう)とは、爪を噛む癖のことをいい、かなり多くの人に見られる症状です。
症状については、本人が爪を噛んでしまうため爪の先がギザギザに荒れてしまっていたり、爪の表面がぼこぼこしている状態です。
小児に多くみられますが、成人しても続く場合もあります。原因はストレスと言われていますが、ストレスとは関係なく単なる癖だという説もあります。 症状
手の爪を噛んでしまうのが一番の特徴です。
爪を噛み続けていると、爪が小さくなったり、爪の甲がデコボコになって見栄えに影響してきます。
爪の変形は爪を噛まなくなれば自然に治りますが、変形が強いと噛むのをやめても元に戻らないことがあります。また、爪を噛むことで爪の中の雑菌を口に入れてしまうことがあります。
うがいや手洗いをしていても、風邪などに感染しやすくなります。また、傷口から雑菌が入り、化膿することもあります。 原因
原因はストレスによるものが多いとされていますが、爪を噛む癖は、精神状態の表れというより、自然に覚えてしまった癖であると多くの研究者は考えています。
まったく原因がないこともあり、爪かみ癖のある人すべてがストレスに晒されているとは言い切れません。 検査と診断
咬爪症の検査方法で最も一般的な方法は患者の爪と歯の形状の確認です。繰り返し爪を咬むため、爪や歯が変形したりすり減っているのが特徴です。そのため、形状を詳しく調べることで症状の度合いを知ることが可能になります。 また、爪を咬む行為は患者の精神的な疾患に基づく場合があります。そのため、多くの心療内科で専門の検査を行っています。 治療方法
爪症の治療は皮膚科やネイルサロンで、ジェルネイルやアクリル樹脂を使用した人口爪をつけることが効果的です。人工の爪で自爪をコーティングするので、噛むことができなくなり、自然に噛み癖が治まります。 子どもの爪噛みは、精神的な未熟さや社会への適応の問題があっての行動ですので、成長とともに感情をコントロールできるようになり、自然と噛まなくなっていくケースも少なくありません。 また、精神的なストレスが原因と考えられ、なかなか爪を噛むことがやめられない場合には心療内科で相談するといいでしょう。 (hospita.jp より)