結節性腸管リンパ濾胞症


結節性腸管リンパ濾胞症とは
小腸や結腸の様々な範囲に、腸管粘膜下リンパ濾胞の過形成によるポリープがびまん性に生じるもので、非特異的な炎症によるものと考えられています。感染、アレルギー、免疫が関与、修飾しているようで原因は明らかになっていません。最近、新生児や乳児ではミルクアレルギーの関与が指摘され新生児・乳児消化管アレルギー(Food protein-induced enterocolitis syndrome:FPIES)や新生児ミルクアレルギーと呼ばれています。
出血の原因で発見されます。無症候性で検査などで発見されることも多いです。成長過程における生理的な範囲内でのリンパ装置の反応であって病的ではないと考えるものも多いようです。出血は隆起した過形成部の粘膜の潰瘍によるものです。内視鏡で見ると間からじわじわ出てくるとされています。どの年齢にも見られますが、乳幼児で症状のある子が多いようです。部位は正常リンパ組織の分布と一致して、直腸から下行結腸にかけてと回腸終末部に多い。

症状
出血します。血液は鮮血で、黒っぽくありません。便の周りについてでることが多いです。
便に血液が付着する、混じるといった血便が主な症状です。時に貧血をきたしたり、多量の出血も見られます。

診断
大腸内視鏡検査でリンパ濾胞を認めます。またバリウムによる造影検査にても診断できます。内視鏡での生検をおこなうこともあります。

治療
特に治療は必要ありません。ミルクアレルギーの場合はミルクアレルギーの治療を行います。
前の画面に戻る 先天性巨大結腸症へ
禁転載・禁複製  Copyright 1999 Senoh Pediatric Clinic All rights reserved.