ガンマグロブリンについて


筋注用ガンマグロブリン
兄弟がはしかの時の使用について
ガンマグロブリンというのは人の血清から、いろいろな種類のウイルスに対する抗体(ウイルスをやっつける蛋白質の一種)を取り出したものです。
もちろんはしかの抗体もたくさん含まれており、これを注射することにより、生きたはしかのウイルスが入ってきてもそれをやっつけることで、はしかが軽くなるというものです。
ガンマグロブリンは感染後4〜6日までに使用すると、発病予防ないし、軽症化に有効であるといわれています。
それ以後に使用してもあまり効きません。効果があるという意見もあります。
兄弟の場合は診断がついたときは5日目と考えます。兄弟でワクチンをしていなければほとんどの場合、はしかになります。

保育園、幼稚園の中での発症
保育園や幼稚園で誰かが発症するとその周りの子ども達は感染している可能性があるので、ワクチンをするか、ガンマグロブリンをするか大変難しい選択となります。感染している可能性が高い場合はガンマグロブリンを、可能性が少なければワクチンということになります。
ガンマグロブリンはその使用量で、効果に差があります。早ければ早いほど量も多ければ多いほど効果はよいといわれています。ですから、ぜひ発症を予防したい、できるだけ軽くすませたいと思われるときには注射を受けることがよいと思われます。はしかは大変ひどい病気なので、ならないに越したことはありません。

特徴
筋肉内に注射します。潜伏期間が少々伸びてきます。

注意
ガンマグロブリンを受けると3ヶ月間はワクチンを受けることができません。
はしかが軽症化すると診断がはっきりしないことがあります。
症状がでなかったときには(はしかにならなかったとき)3ヶ月間の後、はしかのワクチンを受ける必要があります。

麻疹
麻疹ワクチン

静脈注射用ガンマグロブリン
静脈注射用ガンマグロブリン製剤は静脈を通して、点滴するためにつくられたもので、いろいろな病気に使用します。
大量静注療法
川崎病では非常にたくさんの量を静脈内に注射して、冠動脈の合併症を予防します。
特発性血小板減少性紫斑病では出血症状が進行、増悪する可能性があるときには使用されます。
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