はしかの子どもが発生しました。１歳の女の子で保育園に行っています。周りの子どもははしかのワクチンをしていません。このような場合は急にそのクラス内に広がることが多いものです。
最初は鼻水や咳が出ているだけなので、かぜと思われていますが、すぐに熱が出て、咳や鼻水がひどくなります。この時点でもはしかかどうかわかりません。熱が３日ほど出た後、口の中に小さな口内疹が見られ、初めてはしかとわかります。この間にほかの子どもたちに感染しています。感染力はたいへん強いし、感染したらほとんどが発症します。
この病気を予防するのはワクチンしかありません。ぜひワクチンを受けておいてください。
保育園などに入園するときにはぜひはしかのワクチンを受けておいてください。
また、すぐ一緒に遊んでいた子どもがはしかになったときにはガンマグロブリンという注射をすると軽くすませるかまたはかからずにすみます。これは人からもらった抗体を注射するもので、３ヶ月ほどするとなくなりますので、運良く発症しなかった場合にはそれ以後にはしかのワクチンを受けておきましょう。
（2000.1.29）
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