京都



初心者マーク付き京都ファン
日本国中に京都ファンは山ほどいる。僕は45歳頃からである、暇ができればとにかく行きたい。端から端まで見たい。感じたい。奥深さに少しでもふれたい。しかし、遠い。やっぱり遠い。ちょっと出かけるというのがなかなかできない。でも、のぞみを使って1時間半だから、さらに遠い人たちよりはいいのかも。
車ではさらに遠い。車で行くのはよいことではないが。ちょっと京都へ行って来るよという感じがいいのだけれど。
最近、犬を飼い始めて、ますます出かけられなくなったが、それでも行きたい!実は住んでみたい。
外国人観光客が増えてホテルの確保が難しくなった。

statureofliberty

 非常に奥が深い。いつも新しい発見がある。洪水のような歴史にふれることができる。お寺も庭も町並みも大好き。京都は大きな街だけれど、市中に流れる川が大変きれいなことにも感動している。水をきれいに保つために京都は昔から大変努力をしているということである。水の流れがいかに人々の心を慰めてくれるかを良く知っているのだ。私の住んでいる児島とは大違いである。
若いときに住んでみたかった。これは英語の学習と同様で住んでみなければ分からないことがいっぱいあり、深く追求することは大変難しいものだ。

近況
2021
1月にジュジュがなくなってしまったが、下の子のソフィが大変な甘え犬で預けにくくなっている。それにもちろん新型コロナ感染症でどこにも行けないので、仕方がない。なかなか京都には行けなくなってしまった。

2020
今年は愛犬ジュジュのこともあるが、新型コロナ問題でまず行くことはできない。本当は外国人が来ていないのでできたら行きたいのだが、18歳のジュジュが頑張っているので預けることができないので、仕方がない。

2019
時々写真を見たり、本を読んだり、京都に行きたいけど。残念。ジュジュが頑張っているので。

2018
ワンコのジュジュが年を取り、病気と闘っているので全く預けることはできず、どこにも行けない状態が続いている。仕方がない。京都にも全く行けなくなった。もちろんその他の旅行も全く行けない。

2017
ワンコのジュジュがお泊まりができなくなってしまった。すごくストレスになるようで激しく下痢をするようになり、いつもお泊まりをさせてくれたところはすごく良いところだったのだけれど「もうできません。」と言われ、諦めざるを得なかった。
預けられないので旅行などできなくなってしまった。とても残念。ただ、京都などは外国人が多すぎてもう大変な状況になっているので行くことに抵抗感が出てきたことはある。

2016
4月 夕方到着 ホテルまで地下鉄使用。烏丸御池からシャトルバスがあるので良かった。着いたら東山のイタリアンを予約していたのですぐにタクシーで出発。これが大変だった。東山には大変な渋滞でたどり着けず。約1時間かかり,予約から30分遅れで到着。あまり経験のないイタリア料理を楽しんだ。途中、白川の桜が満開で非常にきれいだったが、人混みの中結婚式の前撮りなどもしていたが、猛烈な混雑だった。外国人も非常にたくさん来ていると運転手さんが言っていた。
朝7時半、ホテルのツアーで原谷苑というところに向かう。ここにはしだれが200本以上あり、これほどの紅しだれがあるのはここと平安神宮の神苑のみという。行く途中雨が降り出したが、着いたら止んだ。造園業をされているところのよう。山の中にたくさんの桜、特に紅しだれ、レンギョウ、ボケが咲いていた。とてもきれいで小気味よい風景だった。ここは大変アクセスが悪く、個人では来にくいし、受け付けてない様子。京都の奥の山の中、桜とレンギョウやボケの花にかこまれて散策した。
帰りに平野神社に寄った。満開である。お花見の会場はまだ屋台など開いていなかった。平野神社を代表する有名な一重のしだれ桜である早咲きの「魁桜」ははすでに終り頃、50種400本といわれる桜はどれもまだつぼみで桜としては寂しい状況だった。社域に飲食のできない場所があり、多くのソメイヨシノと垂れが満開となりこちらは美しかった。
ホテルに帰って朝食後、チェックアウトして地下鉄に乗り、醍醐寺に向かった。東西線醍醐駅で降り、いつもならコミュニティバスに乗るのだが、長蛇の列で歩くことにした。皆さん歩いていた。新興住宅地の中をすてきな歩道ができていてよかった。約10分で到着。大変な人混み。
手前から満開の状態。右の霊宝館へ向かう。こちらの道も両側にソメイヨシノが満開の状態ですばらしい。霊宝館の入り口で入館券3カ所(三宝院、五重塔、霊宝館)を1500円で買った。高い。霊宝館の手前のソメイヨシノ満開素晴らしい。向かいの連続して植えられている垂れも満開。残念ながら霊宝館の南側にある最も樹齢の長い巨大なしだれ桜はすでにピークを過ぎ花びらを落としていた。霊宝館全体としては本当にすばらしい桜の風景だった。
その後三宝院を参詣したが、ここの垂れもほぼ終っていた。大好きな三宝院のお庭の中には桜は一本もなかった。外に出て五重塔に向かった。右手に霊宝館の裏手の垂れ桜が満開でこちらは素晴らしく、輝いていた。残念ながら霊宝館の裏側は今日入ることができなかった。塀越しにそれを見ながら五重塔の前の三門で人が混雑していた。そこからまた入場料が必要なのである。僕たちはまとめて買っていたので入った。両側に紅葉の緑が迫ってきてきれいだった。「解脱会」という宗教団体の会があったようで大変な混雑だった。五重塔付近にも数本の垂れ桜があったがほとんどは終っていた。五重塔には入れず、これで500円取られたのは少し高すぎる気がする。まあ、寄付のような感覚でいいかな。醍醐駅で昼食を摂ったらもう2時半になり、京都駅に帰った。

今年は2カ所のみ。ライトアップも見ることができず。醍醐寺以外で好きなところは鴨川沿いから植物園に向かう道と蹴上げのインクライン。

2015
11月 10時半頃到着 キャリーサービスに荷物を預け、タクシーに乗ろうと思った。駅を改築しているのか八条口を西にかなり歩いてようやくタクシー乗り場に着いたら大変な行列。20分ほど待ってようやくタクシーに乗れた。法金剛院へとお願いしたが、タクシーの運転手さんと話をしていたら瑠璃光院が穴場ですと聞いたので急遽そちらに向かった。
八瀬の駅から山沿いに右方向に入っていく。たくさんの人達が歩いていて、運転手さんも驚いていた。なぜこんなに人が多いのかと。瑠璃光院の門の前に迫ったとき、理由がわかった。大変な混雑と長い行列。運転手さんは予想外のことで、「どうしますか?」。僕たちは並んで待つことに。悪いことに間に日本人の団体客約30名ほどが途中で来て間に入ってしまいさらに待つことに。約40分くらいして、ようやく拝観券を買えた。なんと一人2000円。ここは今年3年ぶりに公開、11月のみということで多かったのだろう。
紅葉は終っていた。たくさんのモミジがすでに葉を落とし、黄色く枯れたような木々が多かった。残念。庭はかなりすてきだ。ゆっくりと時間を取って見てみたいところだが、これは無理かもしれない。後ろ髪を引かれながらこの地を後にして、白川通り今出川で降り、そのまま慈照寺へ向かった。右手に白沙村荘入り口が見えたが、どうも紅葉がきれいでないようす。ここも魅力的ではあったが、通り過ぎることに。慈照寺の参道に入ると大変な人。小さな食堂に入り、ニシン蕎麦を食べた。あまりに人が多いので右に回り、哲学の道のもう一本山手の道を歩く。ここは比較的人が少ない。民家の庭にもモミジがあるが、色は良くない。左手に法然院が見えたので拝観することに。しかし、かやぶき屋根の門の上のモミジは全く紅葉していなかった。ここもだめ。そのまま下り、哲学の道を歩く。途中、喫茶店に入り、コーヒーを飲んだ。もう薄暗くなってきた。しばらく歩くと熊野若王子神社があり、立ち寄った。ここも隠れた紅葉の名所だが、3割程度。後はかすんだ感じ。今年はまたはずれ。北に歩いて行くと例の永観堂が見えてきた。ものすごい人。夜間ライトアップのため今はいっている人達はいったん出て、また入場料を払って入るのだ。すごい行列である。しかもやたら高い。もうぼったくりに近いと僕は考えている。永観堂のモミジはただたくさん植えているというだけで、総合的な調和の取れた美しさはない。多分これからも行くことはない。それにしても人が多すぎる。
この地からたまたまいたタクシーを拾ってホテルに帰ったが、恐ろしく渋滞していて随分時間がかかり、タクシーの運転手さんが申し訳なさそうにまけてくれた。いい人だったが、タクシーに乗るのはよほどて考え乗らなければならない。チェックインした後、予約をしていたイタリア料理店で夕食を食べた。ここは結構良かった。
ホテルはまあまあの部屋。
23日。和食にした。混雑はなく正解。そのままタクシーで切り札の真如堂へ。門前の景色はさすがに良かったが、入って近くで見ると葉が縮れ紅さも良くなく残念な結果だった。まだグリーンのものもあるが、今年はやはりだめ。入り口に待っていたタクシーに乗り、蹴上げに。ここから地下鉄に乗り、小野駅でおり、随心院を訪ねた。10分程度の歩き。横道から大回りして入ってしまったが、人は少なく奥に入ったときに良く香るコーヒーをサービスしてくれた。業者が売りに来ていた。目の前の小さな裏にはを見ながら飲むコーヒーはとても美味しかった。サザンカの姿が良く花もきれいだった。こんなサザンカは初めてである。お庭はなかなか美しかったが、モミジはだめ。大変大きな寺だが、やはり中央の人気のある寺とは違って侘びしさが漂っていた。午後から「小町美女コンテスト」が庭に面した大広間で開催されるようで、バックの音楽のリハーサルをしていた。バックミュージック、これはパソコンから大きなスピーカーに音を出し、ひとりの奏者が横笛と尺八の演奏をしていた。これはこれでとても素晴らしかったと思う。得した気分。小町コンテストは時間の関係であきらめて、地下鉄で東山駅まで帰った。ここから祇園に入り、白川沿いを歩いた。華頂道の知恩院の門が見えるところで、横幅が1メートル以下の手すりのない石橋を発見した。ここは映画やドラマで良く撮影されているところで、どこにあるのかわからなかったのだが、ようやく見つけた。そのすぐ側のおばんざいレストランで昼食をとった。白川の流れがよく見えるところだった。味はどうということはなかった。
そこから左に白川を見ながら三条に向かって歩いた。途中、犬の洋服を扱っている店があり、一点だけ買った。そのまま骨董通りを歩き、てっさい堂で古伊万里の皿を2つ買った。そこから三条駅、四条烏丸に出て京都駅に。今回は全体として残念だった。

4月  雨模様。着いたらほとんど夜だからそのまま祇園にでて白川の桜を見た。ここは本当にいつもきれいである。人混みも年々すごいことになっている。
そのあと予約していたイタリア料理店(サンタ・マリア・ノベッラ)に行き、夕食を摂った。 2014
11月23日京都駅 荷物を預けることできず。タクシー待つこと20分。タクシーを時間貸し切りにしてもらって西山へ。西山光明寺。かなりモミジは色づいており、綺麗。たくさんの人が参拝していた。西山浄土宗の総本山でかなり立派なお寺。勅使門と石庭があり、紅葉は素晴らしく綺麗だった。そのあと細い道をくねくねしながら十輪寺へ。在原業平ゆかりの寺。こぢんまりとしたお寺。かなり大きなしだれ桜が本堂から廊下にかけて伸びていて春の写真が掛かっていた。モミジは全体に大きな木は多かったが綺麗に紅葉しているものはあまりなかった。 勝持寺へ。西行ゆかりの花の寺として有名なところ。改装がなされていて以前に比べてきれいになっている。モミジは中くらいに良かった。
そのあと金蔵寺へ。かなり山をのぼり、寂しいところではあるが、しっかりと歴史のある情緒たっぷりのお寺。時間がなかったのでさっと見たというかんじだが、また来たいと思った。

11月24日 京都駅から大原の寂光院へ。すでに紅葉は終わりかけていたが、紅葉の木々は枝振りが素晴らしく、山間のお寺にふさわしい情景を見ることができた。 宝泉院も紅葉は今ひとつ。黄色の葉が多かった。三千院はあまりに人が多く、塀の外からは7分くらいの美しさか。スルー。
勝持寺(小塩山大原院勝持寺) 679年天武天皇の勅によって神変大菩薩薬の行者が創建。791年伝教大師が桓武天皇の勅を報じて堂塔伽藍を再建、薬師瑠璃光如来を刻み本尊とした。西行法師が1140年この寺にて出家し西行と名を改めて

11月3日京都駅からタクシーで六波羅蜜寺へ。空也上人が建立したお寺。広大な寺域を誇っていたそうだが、今は小ぶり。朱が新しく見える。宝物館で空也上人像を見た。口から6人の小さな仏像がでている。眼には水晶が嵌まっている。これは大変珍しい。歩いて建仁寺へ。京都五山の一つで広大である。三門は小ぶりだが、すっきりして美しい。レプリカの「風神雷神像」を見る。本物かと思った。さすが京都五山の一つで最も古い禅寺ということで見事な寺である。観光客が多かったのもすごいことと思う。そこからゆっくりと歩いて宝観寺の五重塔を見るために歩いた。宝観寺の五重塔は何度も京都を訪れているが一度も見ていなかった。しっかりとした美しい塔だった。そのまま産寧坂を上り、清水の手前で帰ってきた。和服の若い女性が非常に多かった。安くレンタルできると言うことだった。仕掛け人がいるのだろう。
夜はイタリアンを食べた。祇園にあるイタリア料理店で雰囲気も良く美味しかった。
翌日は京都市美術館へ。かなり寒くなってきた。ケヤキが色付いて綺麗だったが、モミジはまだ。京都市美術館で「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展」を見た。浮世絵がヨーロッパで非常に注目されていたことがさらに強く理解できた。特にモネの「ラ・ジャポネーズ」(着物を纏うカミーユ・モネ)は素晴らしいの一言に尽きる。パリの美術館巡りを下が、特にモネの作品はかなり見に行ったが、この作品はパリでは見られず、本当にすばらしかった。打ち掛けのような着物のきらびやかな美しさは格別だった。京都へ来た甲斐があったということである。館内で骨董を売っていて、気になった古伊万里の皿を買った。そのあと外国人に有名な伏見稲荷へ。1000本の鳥居が外国人に非常に人気があるということだった。ここも初めてだったが、楽しかった。途中で引き返した。昼食を摂り、歩いて光明院へ。僕の好きなお寺。東福寺の塔頭。静かで人も少ない。モミジはまだだったが、お庭は重森美玲の作で本当にすばらしい。お茶を頂いてゆっくりと静かな時間を楽しんだ。そのまま東福寺へ。この時期は紅葉にはまだ少々早いがかなりの人が来ていた。中国や韓国の人達が多いようだった。しかしそれにしてもここのモミジの数は大変なものだ。これがいっぺんに山を染めるのかと思うと本当にすごいと思う。ピークの頃には来たことがない。ものすごい数の観光局が来るので敬遠している。橋を渡るのに2時間待ちなどと言われていて悩む。 歩いて東n實wに行き、京都駅へ。

2013.11.23
休日。昼に着き、駅で食事をして、そのまま嵯峨野線で嵯峨嵐山へ。ぎゅうぎゅう詰めの満員。北の方へ向かうと人は意外と少ない。清涼寺。ここのモミジ全然良くなかった。すぐ前の宝筐院へ。驚いたことに門をくぐるとそこには新しい壁ができていて、入り口を変えていた。まあまあの状態だったが、赤い葉も縮れている。残念。本堂の南側に新しい庭が形成されていたが、美しさは今ひとつ。かなり整理されていたが。そこから山側に。厭離庵へ。なんと500円。藤原定家の山荘で本当に小さな尼寺。モミジは全然だめだった。以前来たときは雰囲気があったが、残念、多分もう来ない。前回は庭の真ん中にあったモミジがきれいだった。
次に、祇王寺へ。ここも終わっているのか、黄色のままの葉が多かった。枝の美しさがあり、杉苔の美しい丸い形がおもしろかった。前に来たときにも外したが,またしてもか。
すぐ近くの東林寺は1〜2本きれいなモミジが観られた。その後、お茶を飲み、常寂光寺へ。モミジは今ひとつだが、ここは全体的にまとまっていて美しかった。大河内山荘、トロッコ嵐山駅の前を通り、天竜寺へ。ここは迫力があり、モミジはまあまあか。宝厳寺を外から見て、ライトアップの時に入ろうとしたが、時間があまっていて、渡月橋を見に行った。洪水の跡はもうあまり感じられなかった。疲れてきたので、ホテルに帰ろうとしたが、帰れない。嵐山から脱出できないのである。仕方なくバスに乗ったが、本当にのろのろで動かない。大渋滞である。なんとか太秦天神駅で降り、タクシーでホテルへ。
夜は雲龍院へ。ここはアクセスが非常に悪いのでタクシーで行った。非常にすばらしいお寺だった。さすがに格式の高い泉涌寺の塔頭だけのことはある。お庭も木は少なかったが、モミジもすばらしかった。
翌日、金戒光明寺へ。未公開の塔頭の壁からのぞくモミジが良く、境内もすばらしいところだった。お庭のモミジは良くなかった。その後、真如堂へ。ここはいつもすばらしい。向かいの吉田神社のモミジが良かった。そこからタクシーで蓮華寺へ。結構人が来ていたが、モミジは全然だめだった。庭はすばらしい。歩いて八瀬まで行き、ニシンそばを食べ、ロープウエイ駅まで行き帰ってきた。モミジはまあまあだった。叡山電車で出町柳まで帰り、京阪電車に乗り七条まで行き、そこからタクシーで泉涌寺へ。ここの庭は相変わらず美しかった。タクシーで京都駅へ。

2013.7.14
初めての祇園祭。宵よいよい山というらしい。雨が時折強く降り、くみ上げられた山鉾は厚めのビニールに守られていた。美しい絨毯のような厚手の織物で着飾っていた。「ちまき」を買い、見学できるということで乗ってみた。この中に50人もの人が乗ると言うことだったが、とても信じられなかった、ぎゅうぎゅう詰めで落ちないとのこと。暑くて大変だ。17日の山鉾巡行では沿道に40万人が詰めかけるそうだ。残念だが、いやそうでもないか。この猛烈な暑さの中で沿道でじっと待つのもこれはきついだろう。
翌15日には法金剛院へ。初めて訪れるお寺。蓮で有名なお寺でずっと来てみたかったところだが、蓮の季節はすでに終わっていると思っていた。しかしなんとホテルで聞いてみると見頃だということで来てみた。蓮もきれいだったが、こじんまりとまとまったとてもすばらしい雰囲気を持った良いお寺だった。
法金剛院から歩いて妙心寺へ。退蔵院へ。この季節は退蔵院は特別というわけではないが本当によく整備されたすばらしいお寺である。
タクシーで廬山天台講寺(ろざんてんだいこうじ)と称する。紫式部の邸宅跡として知られる、桔梗の寺として有名な廬山寺へ。雨が降りそうだったが、曇天の中で桔梗は静かに咲いていた。もう少したくさん植えたらいいのにと思ったが、これが桔梗を生かす道かも知れない。6月下旬から9月頃まで咲いているということだった。タクシーに乗っていたとき「新島襄」の邸宅が賑わっていた。何でもNHKの大河ドラマの主人公のご主人ということだった。今観ていないからわからなかった。
寺町通りを歩いて急に思い立って承天閣美術館へ。伊藤若沖の作品展に。彼独特の色鮮やかな絵は少なかったが、すばらしいものだった。

2013.4
蹴上げのインクラインの堤防の桜並木に感激。満開の桜並木の先に京都市内が包まれて見えた。坂をどんどん下りて飛んで行けそうだった。
醍醐桜の霊宝館の桜は既に散り始めだった。鳥たちが少し元気がなさそうだった。

2012.秋
半年も前からホテルを予約していたのだが、どうしても行けない事情でキャンセルすることに。毎年秋の京都詣していたのに本当に残念。

2012.4.8
今年は寒くて、桜がかなり遅かったようで、全体にまだの感じだった。夜はまず円山公園の紅垂れを見に行ったが、これはもう大きな枝が次々と傷んで切られ、悲しい姿だったが、花は枝先の方から少し咲いていて、荒々しい木の肌とは違う優しさを感じた。しかし、もはや美しい樹姿を見ることはできないだろう。次に祇園の白川沿いへ。ここのしだれは白くかわいい花が群れをなす美しさ。まさに満開でライトアップされた姿はすばらしかった。翌日は平安神宮へ。ここの左近桜はまだ咲いていなかった。お参りせずに神苑へ。ここも紅垂れの名所だが、ほとんど開いていない。しかし、すばらしい景観を見せてくれた。紅垂れが満開なら本当にすばらしかっただろう。
タクシーをひろって、京都御苑へ。大変な人で埋め尽くされていた。御所が開放されているのだ。行列に並び中に入った。建築はすばらしく、各門も緻密で美しい。蹴鞠をしていた。宮内省の人たちによる蹴鞠で何とも楽しくなさそうに”儀式”をしていた。格別上手でもなく、淡々と蹴鞠を蹴るという仕事であろう。さしたる感動もなく人混みに押されるようにして、紫宸殿へ。すぐ右側には3メートルほどの高さの”橘”を3階建てほど高さの大変立派な柱、梁で建てられた建築物があり、きちんとすだれで囲まれていた。霜よけだそうである。少々元気がなく、小さな4センチほどの実が一つだけぽつんとなっていた。押されるようにして外と中のお庭へ。ともに本当に美しく調和されたお庭であった。相当なお金もかかっているのだろう。天皇陛下は、”天皇さん”と京都の人は呼ぶらしいが、今ちょっと東京に行っているだけなんだと京都の人は考えているのだそうだ。昨年も一度も京都には来られてない由。御所の費用は大変なものだろう。今回も無料で入ることができるので、できたら入場料を取って、世界中の人に見せたらいいのではないかと思った。御苑の糸桜がとてもきれいだった。お昼はとても食べるところがないので、平野神社までタクシーで行って神社の前のレストランに入ったが、40分待ちということで店先で売っていたお弁当を買って神社の境内で食べることにした。しかし、それはとんでもなく甘い考えだった。神社の鳥居を抜けるとそこは縁日と桜の宴会で人があふれ、肝心の桜は咲いてはいるが今ひとつ、有名な魁桜も幹が痛々しく悲しげ。お弁当を広げる隙もなく、お参りもそこそこに逃げ出すように、賀茂川のほとりまでタクシーに乗った。やたら人が多かった。学生が何かのイベントがあるのだろう、ひっきりなしに団体で歩いていた。皆楽しそうだった。 ベンチがたまたまあいていたので、そこで食べた。風が気持ちよかった。
鴨川縁のレストランでコーヒーを飲み、葵橋を渡り左岸を上流に向かってゆるゆると歩いた。堤防の外側には民家が連なり、ソメイヨシノが鴨川に向かって枝を伸ばしている。ここもまだ蕾がほとんどで3分咲きという感じだった。しかし、ゆっくりと歩いていることが本当にすばらしいことだと思えた。川辺から見える様々な山々がほんのりと美しく、空は青く、風もさわやかだった。一匹のアプリコットのプードルを連れたご婦人と小学校低学年くらいのお嬢ちゃんが前に行ったり後ろに行ったりして散歩を楽しんでいた。少し離れたところから来るまで来たらしい。この近くでいつも散歩できるというのはすばらしい。ここは本当にすてきなところだ。桜の名所を急いで回るよりもとても充実した時間だった。

2011.11
夜は天授庵に。やはり少し早かったが、本堂の中に入ってライトアップされたお庭を見ることができた。これは初めてのことでとても良い経験だった。滅多に見ることのできない風景だった。美しい静寂だった。色つきはまあまあ良かった。
次の日は宝厳院、天竜寺、大河内山荘、常寂光寺と。何処も今ひとつ。久しぶりに大徳寺へ。高桐院を訪れた。京都詣でを始めた寺院である。ここも今ひとつ紅葉の色が良くなかった。多分ここはあまり紅葉としてはよほどいい状況でなければ良くないと思った。本当に絵になる参道はほとんどグリーン一色だった。「江」で印象に残った細川ガラシャの墓。前回来たときよりも空気が違っていた。

2010.11
腰痛をおして京都巡り。夜、ホテルから東西線に乗って新しくできた嵐電天神川駅へ。そこから嵐電嵐山線に乗り、嵐電嵐山駅へ。最も古い路面電車という。 嵐電嵐山駅から徒歩で保津川のほとりを歩き、京都吉兆の門前で写真を撮り、宝厳院へ。またしても長蛇の列。宝厳院はやはり手前の楓は比較的まだ見頃ではなかったが、奥に行くほど赤みが強くなっていた。新しく一般公開された本堂の手前まで行った。ここから見る景色はまた違った趣があり、すばらしいものだった。田村能里子さんの屏風絵が公開されていたが、見ずに出た。
その後、寒かったのでたまたま声を掛けてきた人力車の若者の誘いに、乗ることにした。渡月橋を渡り、引き返して嵐電嵐山駅まで。坂があるので結構大変そうだ。暖かくて良かったが、3000円は少々高い。
その若者達の会社は全国展開ということだった。嵐電嵐山から中心部に帰ったが、9時過ぎていたので、レストランはほとんど終了していた。フロントで聞くと地下の割烹料理店が開いているということだったので、そこで夕食を取った。結構なお値段だったが、味は良かった。
翌日はホテルのレストランで朝食を取り、そのまま昨日の通り、東西線に乗り、鹿王院へ。いつかは行こうと思っていたところだったが、昨日の人力車の青年に穴場だと教えられ、行くことにした。鹿王院駅からは3分ほどと書いてあったが、細い町中の道を車を避けながらたどり着いた。山門は地味であったが、参道と楓の様子が非常に美しい流れを形成していた。なるほどここは穴場である。お寺自体は地味でそれほど大きくはなかったし、中の楓もそれほど生き生きしているわけではなかったが、なんといっても参道の美しさはすばらしかった。
鹿王院駅まで帰り、(続く)

2010.5
朝、京都駅からデリバリーサービスで荷物をホテルへ送り、そのまま大山崎へ。15分ほど。駅は小さく、駅前より、ミニバスでサントリー大山崎美術館へ。加賀正太郎という実業家が作った洋館が経済的に窮地に陥ったときにサントリーが援助をしてできた美術館。モミジの新緑がとても美しい。すばらしい建築、新館と呼ばれる新しい美術館は安藤さんの設計。地下にあり、すばらしい調和を見せている。地下にある感じは直島の地中美術館によく似た感じ。美術品こそ少ないが、モネの睡蓮が見事。景色もすばらしく秋にはおそらくはすばらしい紅葉を見せてくれるだろう。秋にまた来たい。
京阪電車に乗り、長岡京市にある長岡八幡宮へ。鳥居から入り口までのまでのキリシマツツジの群落がすばらしい。残念ながら少々ピークを過ぎていた。八幡宮は庶民的な感じ。そこからタクシーに乗って乙訓寺へ。ここはボタンが有名なお寺で元々は大きな寺域を占めていたらしいが今はこじんまりとしていて、ボタンで地域振興ならぬ寺の活性化を図っているようだ。ボタンはまだそれほど古い歴史は感じられなかったが、まあまあ美しかった。多分もう行かないと思う。
暑く疲れてきたので、そのままJR長岡京駅に帰り、京都に帰った。そのままホテルにチェックイン。一休みした後、タクシーで五条坂に行き古伊万里を扱う骨董店に。お皿を二枚買った。そのまま五条坂を上がり清水寺までいった。時間はすでに5時半になっていたので、産寧坂、二年坂を下りて石塀小路にあるイタリアンレストランで夕食。おいしかったが時間がかかりすぎ。約2時間。
翌日はお隣の三十三間堂に。僕は実はここに初めて入った。本当にすばらしい仏像群に声が出ず。ご本尊もすばらしい。
そのままタクシーで北村美術館へ。茶道具などが有名。こじんまりしていて展示品も少ないが雰囲気はある。お茶に興味のある人にはよいのだろうが、僕には少々お高い。
鴨川を渡り下鴨神社に向かう。摂社河合神社にお参りし、鴨長明の方丈を見学し、糺の森を通り抜ける。ここの緑は本当にすばらしい。下鴨神社へお参り。普段立ち入ることができない場所への公開があったがパス。そのまま下鴨本通りへ出てタクシーを拾い、上賀茂神社へ。参道の横の広場が明日の馬を駆けさせる祭り(名前を忘れた)のため整備されていた。歴史があり本当に落ち着いた神社である。特別公開の普段は入ることのできない神の領域に入ることができた。厳かな雰囲気である。建築美にも心を打たれた。外に出てそのまま森を歩いた。美しい緑と水の流れる景色が心地よかった。社域を出て歩いて太田神社に向かった。ここはカキツバタで有名なところである。半分ほどが紫の花をつけていた。その後、冷泉家の特別公開があり、拝見することにした。しっかりとした堅実な作りの邸宅であった。同志社の学生達が案内のアルバイトをしていた。ここは現在同志社大学が管理しているとのことだった。(続く)

2009.11
朝、京都に着き、そのまま地下鉄で北大路駅へ。ここは大きなバスセンターがあり、ここからタクシーに乗ろうと思ったらタクシーなどなし。仕方なくバスに乗ることに。北2という番号の鷹峰行きのバスに乗り、大天井駅で下車。歩いて「しょうざん」へ。ここは光悦寺村の一部で隠れた紅葉の名所といわれている所。かつて1回まだ楓が青いときに来た。石組みや楓、流れる水になかなかの風情がある。しかし残念ながら紅葉はさっぱり。葉は黄色、紅いものは先が枯れるか縮れて、見苦しいほど。うーん失敗。雰囲気は良いところだが、中途半端。少しこのあたりに失望し、すぐ北の源光庵はあきらめてタクシーを拾い、竜安寺へ。タクシーの運転手さんが「今年はダメですね。」「しょうざんは良かったでしょう。」と言う。入り口にはまあまあのモミジ。参道の鏡容池のほとりのモミジはまあまあ。しかし、このお寺の姿は本当にすばらしい。残念なことに本堂が修理中で石庭は5分の4ほどに。皆失望していたが、僕はあらためてこの石庭のすばらしさを実感した。随分以前に2回ほど来たことがあるが、今回の感動がもっとも強かった気がする。ここはまた是非来たい。等持院へ行きたかったが、雨が降ってきて歩いて仁和寺へ。結構距離があるのにへばってしまった。仁和寺はモミジは今ひとつ。寺はすばらしい。ただ大きすぎてお寺としての調和には乏しい感じだ。
夜間拝観(公開)には今年は宝厳院へ。JR嵯峨駅あたりから雨に。天竜寺の近くの小さなカフェで雨宿り。雨の中6時から門前に並んで切符を買う。すでに大変な人々が並んでいた。仕方ないと思いながら人と傘、しずくを避けながら園内へ。ここはかなり紅がきれいである。他の場所に比べるとかなり紅葉はよかった。しかし、本降りとなり、足早に園内を駆け抜けた。傘をはずして撮った写真もまあまあか。
ホテルは京都に取れず、滋賀のホテルに。
 翌朝京都駅から赤山禅院へ。ここは庶民的なお寺。数珠の供養が行われていて、新人の耳障りな読経が響いていた。紅葉は不良。そのまま歩いて修学院離宮へ。予約していないので門だけ。さすがに格式が高い。門の前を通り、右手に非公開である禅華院の美しく紅葉したモミジを横目で見ながら、するすると修学院の管理する畑の畦道に入った。数人の人々が畦を歩いていた。その中の1人がここは普段は立ち入り禁止区域なのだという。そういえば立ち入り禁止の小さい柵があったような気がする。しかし、皆どんどん中へ入っていっていたので僕たちも。ここは昔の田園風景をそのまま残しており、奥に比叡の山々が見え、郷愁を誘う。修学院離宮の境界の植え込みの隙間から中をのぞいた。数本の美しいモミジが見えた。宮内省の管轄外の音羽川を登り、関西セミナーハウスへ。ここは紅葉の穴場と聞いていた。キリスト教の施設である。セミナーハウスではいろいろな催しをしていて賑やかだった。日本庭園があり、今年の紅葉のひどさを考えるとモミジはなかなかのもの。外国人の運んでくれたお抹茶をいただき、しばし遠くに見える京の街を眺めた。
そこから圓光寺へ。ここはほとんど終わっていた。散りモミジが有名だが、それも終わり。歩いて詩仙堂へ。一部のモミジが美しく紅葉し、しばし縁側からお庭を眺めた。そこから法然院、金福寺にお参り。ともに悪くないモミジだった。

2008.11
京都駅から嵯峨野線で嵯峨嵐山駅におり、駅北からタクシーを捕まえ、直指庵へ。「思い出草ノート」というたくさんのノートがある浄土宗のお寺である。少し鄙びてはいるが雰囲気のあるお寺である。モミジはすでに終わりかけていた。そのまま歩いて大覚寺へ。大沢の池の廻りをぐるりと歩く。所々に色づいたモミジが見られるが、それほどきれいではない。大覚寺は非常に格式が高く、壮麗な寺院であるが、今回は寺の中には入らず、正門の前を通り、清涼寺へ。ここは庭を素通り抜けようとした。大勢の人が並んでいた。お店のようだ。 雨模様か。ホテルから見えた京都博物館の空はどんよりしている。 2008.11
地下鉄で東山駅で下車。そのまま歩いてライトアップの青蓮院へ。いつもはずれるがまたもや。巨大な楠が迎えてくれる。いつ見てもここの楠はすばらしい。これを見るだけでオーケーか。
人混みの中、ずるずると進むが綺麗にライトアップされた竹林はすばらしいが、モミジのライトアップはまたもや全然だ。緑のまま。
翌日はホテルから見る空は天気予報のとは違って、薄日が差していた。今か。ホテルを出て、タクシーで真如堂へ。ここのモミジはすばらしい。少し見頃を過ぎたくらい。葉の先が少々いたんではいるが、全体の美しさはそがれていない。やはり雨が降り出した。堂内を見学した後、歩いて白川通りを越え、坂を上り哲学の道まで出た。左の法然院へ。雨粒が大きくなってきたが、法然院のモミジがしっとりと美しかった。そこから安楽寺へ。参道のモミジがきれいだった。雨がひどくなってきたが、タクシーを拾い、今熊野観音寺へ。降りが容赦なく色あせた葉を落としていた。ここも紅葉で有名な場所だが、美しくない。そこから雨の中歩いて泉涌寺へ。 今年のJR西日本の「そうだ京都へ行こう」キャンペーンのお寺である。非常に格式が高いお寺で、堂宇も広大、壮麗である。見回してもモミジらしきものはあまりないようだが。奥の本堂に入り拝観。その奥の御座所庭園へ。すばらしい風景が待っていた。雨に濡れた鮮烈な赤と黄色、池の周りのみずみずしい苔の上に赤と貴の織りなす美しさ。本当にすばらしかった。びしょぬれになった甲斐があった。

2007.8
また性懲りもなく、夏の京都へ。
夏の京都といえば”猛烈に暑い”だ。しかし、今年はどこに行っても暑い。あの北海道でも35゜Cだったらしい。北海道に行って35度なら、本当に損した気分になるが、夏の京都に行って37度でも普通だ。それでも少々涼しそうな北の方に向かった。今回は足の調子が悪く、車である。しかもぎりぎりだったので宿が無く、ようやくインターネットで見つけた滋賀まで行き、着いた日は少々時間があったので、三井寺へ行くことに。かなり立派なお寺。京都の大寺に比べると華やかさはないが、荘厳、質実剛健。そのまま坂本に行き、ケーブルカーに乗り、比叡山駅まで行って、琵琶湖を見て帰ってきた。さすがに夕暮れの比叡山は夏とはいえ、風がさわやかで気持ちよく、とてもきれいな琵琶湖が見えた。東堂が近かったが、元気が出ずそのままUターンして降りてきた。坂本も見て回りたい気がしたが、割愛。琵琶湖岸で一泊して、翌日比叡山を北側から迂回して大原へ。大原のまったりとした田園風景が広がる中を快適にドライブして、三千院前の駐車場にうまく車を止められた。秋ほどは多くない。
 呂川に美しく垂れ下がったヤマモミジを見ながら参道を登った。右足が痛くなり、しば漬けで有名な”しば久”の前で休んでいるとバラバラと雨。雨宿りのついでに木のベンチに腰をかけ、そこの名物?アイスきゅうりなるものを食べた。冷やしたキュウリで塩味がきいてとても美味しかった。しば久のおじさんがとてもおもしろく、通行人にいろいろ声を掛けていて、それがまた楽しかった。隣で外国人の夫婦がスナックを食べていた。
 しばらくすると雨は上がり三千院の南側を通り過ぎ、来迎院へ行った。距離はそれほどないが、少々の坂。声明で有名なお寺だが、訪れる人は少ない。すぐ隣の三千院と比べるとあまりに慎ましい。三千院あたりの喧噪はこちらには届かない。セミの声も心なしか優しい。汗と高い湿度でじっとりとはしていたが、風が静かな堂宇を通り抜けるとひんやりとした。しばし二人でボーッ。
 来迎院を出て山手に少し登ると、音無の滝があるのだが、右足の痛みで十分歩くことができなくなり、行けず。
再び三千院の前を通り抜け、律川を越え、左手の実光院へ。小振りなお寺だが、お庭はなかなかのもの。安らかな気持ちになれる。ほのぼのとした雰囲気で池の周りに良く整備された木々の合間を静かな時間が流れている。ここも穴場。
 そこを出ると正面に勝林院という立派なお堂が見え、ここで声明が聞こえてきた。なぜかそこへは入る気になれず左手の宝泉院へ。あちこちに水の流れがあり、うまく水の音が静けさを演出している。ここは額縁に見立てたお庭が有名で人も多い。ここは庭のバリエーションが秀逸で、いろいろ楽しめるところである。樹齢700年の近江富士をかたどったと言われる、五葉の松の枝振りもまたすばらしい。水琴窟あり、もう一つ新しい構成のお庭もあり、ここはなかなか意匠のこもったお寺といえよう。人がいない山側のいろりのある部屋でゆっくりと水の流れる音とセミの声を聞きながら時間を過ごした。松の間をまさに涼風がすり抜けていた。
結局三千院へは入らず、かねてより訪ねてみたかった寂光院にも行けなかった。
参道の帰り道、しば久でしば漬けを買って帰った。

 夜は先斗町の葱専門店で夕食。どこもいっぱいで探し回って、結局若者向けのこの店に。どうも不正解だった。
葱焼きは美味しかったが、高い。

 翌日は清滝へ。名前からして涼しそうなので、是非行ってみたかった。愛宕神社の鳥居元を通り、細いトンネルを抜け渓流沿いの細い道を下ると広い駐車場があり、たくさんの車が止まっていた。車を止めて、係の若い人に清滝はどこですかと聞いたら、「このあたりを清滝というんです。1時間ほど行くと小さい滝がありますよ。」と。このあたりの地名だったのだ。川はまあまあのきれいさでたくさんの人たちが来て、バーベキューをし、その臭いがいっぱいで、煙もひどく、少々遠い滝を見るのはあきらめて、そこそこにして帰った。駐車場を出るとき、おばちゃんが500円を返してくれた。1000円は高いと思っていたのだが、意外に親切だった。帰り道、愛宕念仏寺に立ち寄った。小振りだが素敵なお寺である。嵯峨野からは歩くのはかなりあるので、歩いてくることはほとんどないと思っていたので、今回はちょうど良かった。参詣者の手で彫られたといわれる1200体もの羅漢が並んでいる。ユーモラスで表情がとても豊かでなかなかすばらしいものだった。
帰る前に寺町通りで妻の念願であった念珠を買って帰った。菩提樹の実から作ったもので、僕たちにとってはとても珍しいものだった。

京都の商店街は寺町と河原町しか知らないが、つまらない。錦市場は雰囲気がある。京都らしいと言えば念珠屋さんが多いことくらいか。

2007.2
冬の京都。あるホテルのオープニングで訪れた。外はとても冷たい風が吹いていた。錦市場の有吉で包丁を買って帰りたかったが、冬の京都を楽しむ時間が無く、次の日はそのまま大阪へ。国立国際美術館展を見て、高校時代の友人二人(夫婦)に30年ぶりに合うため、神戸に。ルミナス神戸に乗り、食事を楽しんだ。本当に久しぶりだったが、高校時代のことしかお互いに知らなかったのに会話は弾んで、とても楽しかった。

2006.11
 今年もまた、ライトアップモミジを見ようと高台寺へ行こうとした。タクシーの運転手さんに寺の名前を告げたら着きませんよ、の一言。もうタクシーが道に溢れていて、完全に渋滞しているらしい。さらに寺に着いても清水寺や高台寺は入場券が買えないという。ううむ、すでにこのような状態になっているのか。今年は結構見頃に来れたかなというのに。残念そうにしていたら、青蓮院門跡将軍塚大日堂へ案内してくれた。ここは東山ハイウエイの終点にあたる場所で京都の夜景が本当にきれいに見えた。モミジは木の数は少ないものの訪れる人も少なく、きれいだった。
その後、タクシーの運転手さんに案内してもらった、和食のレストランで夕食。おいしくいただいた。
 翌日はまたしても嵯峨野に。昨年と同じく嵯峨野線で嵯峨野まで行き、天竜寺の前を通って、宝厳院へ。昨年よりは人が少なかった。モミジはやはり美しかったが、昨年より色の出方が今ひとつと思われた。このお庭の特徴は水の流れと巨石、そしてモミジとの調和にある。格調の高い美しさである。今にも雨が落ちそうな中を、後ろ髪を引かれるように宝厳院を後にし、嵯峨野の竹林をゆらゆら、ゆらゆらと歩いた。後ろから人混みが迫ってきて振り返ると、舞妓さんが二人歩いてきた。周りにカメラを携えた人だかりを抱えながら、愛想よく、意外に早く歩いてくる。矛盾するようだが、そんな感じ。僕は近寄って彼女たちを見た。遠目で美しく、小顔だなと思ったが、近づいてみるとそのようなお化粧なのだろう、それほどの小顔さんではなかった。彼女たちがカメラに愛想をして立ち止まったところで、僕たちは足を速めてその場を去った。
結婚に御利益があるといわれる、野宮神社も若い女性で溢れていた。結婚したい女性はたくさんいるのだと少々楽しかった。常寂光寺は見頃だった。美しい模様に彩られた山寺を散策。 前に来たときにはすでに散ってしまっていて残念だったが、今度は意趣返しをした気持ちである。
祇王寺にも訪れた。曇天で風がなく、今ひとつ引き締まらない情景になっていた。化野念仏寺の手前で引き返し、遅い昼食。和風。それほどでもない。
北嵯峨を東の方に歩き、厭離庵へ。以前からずっと訪れたいと思っていたところである。歩いているとひょっこりと厭離庵への道に出くわし、お参り。ここは小粒なお寺だがすばらしいモミジである。枝振りがすばらしい。あまりに小さいお庭なので、しばらく縁に座っていた。藤原定家がここで歌を詠んだという。浮世離れしている。そのまま、南に歩き宝筐院へ。ここのモミジも正解。少し雨が落ちてきていたが、しっとりとこぬか雨というか合い調和して美しい。モミジの色も非常にきれいで雨傘が行き交う、不思議な情景だった。まだこれから作りかけのところもあり、未完成のお庭である。

2006.8
子どもたちと久しぶりに夏休みが重なって取れ、滋賀に一泊して、レンタカーを借り、比叡山と慈照寺に行ってきた。比叡山はそれほど涼しくなかったが、根本中堂はやはりすばらしい。慈照寺は夏にはインパクトに欠けた感じ。滋賀の米原近くにある、醒ヶ井の梅花藻が良かった。少し、盛りを過ぎていたが、水が美しく、清涼感をたっぷりと味わうことができた。

2005.11
 着いた日は高台寺へ。とりあえず地下鉄で東山まで。歩いて、青蓮院門跡へ。ここの楠は本当にすばらしく見る価値がある。モミジはまだ。青々としていた。竹のライトアップがきれいだった。高台寺は紅葉は今ひとつだったが、池に映るモミジの木が美しかった。
天竜寺塔頭の宝厳院と大悲閣千光寺、大河内山荘へ行ってきた。宝厳院は京都一の紅葉の名所だそうだ。その名に恥じないすばらしい、豪華な紅葉だった。
 大悲閣千光寺は大堰川の対岸にあり、亀山公園の下から渡しに乗り、少し山をあがったところにあった。手前に嵐山温泉があり、このそばを通り抜け、粗末な舗装をされた階段を上ったところにある。少々寂しいお寺と紅葉だった。銀杏がきれいに黄色に染まっていた。
帰りがけに、ちょうどNHKの紅葉生中継をしていて、大河内山荘でその生中継とぶつかり、しばらく待たされ、アナウンサーの松井美由紀さん、林望さんなどお茶席で話をされている横を通り過ぎた。中継車の嵐山の空撮がきれいだった。
 大河内山荘は俳優の大河内伝次郎が1代で建てたものだが、山荘というにはあまりに豪華であり、庭の規模も美しさも驚嘆に値するものだった。紅葉はまだ今ひとつのところだったが、十分楽しめた。そのちょうど同じ頃、大堰川の渡し場にフルート奏者の山形由美さんがフルートの生演奏をしていたそうで、もう少しそこにいたらすぐ近くで聴くことができたのにと思うと、ものすごく残念だった。次の日にNHKの再放送があり、録画してみた。映像としては美しく撮られていた。

2004.11
今年は鷹峰に。高山寺、西山寺、神護寺と廻った。水はきれいで山里の風情。モミジはまあまあか。
2000.8
夏に貴船に行き川床料理を食べて、五山の火送りを見てきた。念願かなって、秋には、東福寺、光明院、慈照寺、法然院、永観堂(素通り)を見てきたが、この年は例年に比べて暖かかったらしく紅葉はいまいちであったが、はっとするほど美しい瞬間があり、本当に良かったと思う。
”モミジの永観堂”あまりにも人が多く、時間もなくなり素通りした。また次の機会としよう。
このところ、続けて出かけていて、有名な寺にはかなり訪れた。あまり知られていないお寺を回っている。季節もいろいろな季節を味わってみようと考えている。夏はちょっときついが。
寺社仏閣だけではなくて、美術館、ちょっとしたお店、京料理、お庭などもすばらしく、マークしていきたい。
さらに、京都劇場にも劇団四季のミュージカルを見に行くことにしている。

京都のホテル・宿
京都の宿はほとんどホテルに宿泊する。かなり不満が残る。京都にはハイシーズンにしか行かないので、値段がとにかく高い。その中でも京都藤田ホテルと京都ロイヤルホテルには本当に腹が立った。この二つは他にホテルがなかったこともあり、仕方なくJTBのいうとおりに取ったが、許せないという気持ち。
有名な和風旅館には一度泊まってみたい。俵屋とか柊屋などはいずれ必ず。いつも前を通ってため息をついている。

京都オークラホテル
ここはおすすめ。広く、見晴らしがよく、サービスも行き届いていた。風呂の中にシャワーブースがあり、シャワーをして、バスタブにつかることができるので、日本式の入浴ができる。
加湿器なども使える。宇治に行くときに地図など手配してくれ、大変親切に教えてくれた。
地下鉄の駅がすぐ下にあり、非常に便利。寺町通りなどすぐだし、散策が楽しい。また、夜も近くにお店がたくさんあり、先斗町もすぐなので、食事の際にもいろいろなもの探したり、楽しむことができる。ただし、京都に行くときには時期的に人がたくさん溢れている頃なので、いつもお店がいっぱいである。予約をしていくのもなんだか面倒だし。探して歩くのがまたいいのかも。

グランヴィア京都ホテル
駅内にあるといってもいいホテル。劇団四季の京都劇場があるので、ここにくるときは非常に便利。活動の拠点にしやすく、きれいで、とても良い。しかし、景色が悪いのと、予約がとても取りにくい。また、夜町を散策するという楽しみには少々街から遠いので、不便。

ウエスティン京都ホテル
内装が新しくモダンになり、きれいなロビーになっていた。ベッドはヘブンリーベッドとかでとても寝心地が良いベッドだった。洗面台などはデザイン重視で、使い勝手が悪かった。車で行ったときに対応が悪かったのが、少々マイナス。また、連拍したときに、2日目の朝、10時頃、突然、お掃除の人が入ってきた。信じられない。見晴らしはよく、設備も整っていたので、少々マイナス。夜、お酒などを飲むところは少々、味気ない。

ハイアットリージェンシー京都
パークホテル京都のあと地にできたホテル。新しい。きれいだが、何となく廊下の音がよく聞こえる。シャワーの場所は広く、お風呂はいいが、出口に段差があり狭く少し危険。朝食がビュッフェだと和食が含まれていなくて寂しい。対抗馬のホテルに比べるとその点が京都らしくない。

ホテル日航プリンセス京都
このホテルはなかなかいい。居心地もいいし、サービスもいい。部屋もきれいで、狭くない。少々不便。

京都ブライトンホテルホテル
このホテルは非常によい。落ち着いた雰囲気。部屋も広く、きれい。景色はあまりよくなく、便利もあまりよくないが、居心地はいい。サービスも良い。このホテルのもっともよいところはこの居心地の良さだと思う。大人の雰囲気である。
ただやはり古さを感じる。トイレ・バスはやはりあまり広くなく、使い心地は今ひとつである。いつも思うが、バス・トイレ共用の部屋は日本人には向かない。この頃シャワーブースなどの部屋が増えてきたので、日本人的な入浴の仕方ができるようになったが、まだまだだなと思う。

京都フジタホテル
 ツイン 31800円 狭い部屋。トイレの便器に風呂のドアが当たる。風呂は1m20cmくらいの狭いバスタブのみ。一応、内装をきれいにして、ミニバーなどがあった。鴨川側ではなかったがこの値段。思わず聞いてみたが、間違いなかった。

京都ロイヤルホテル
 もう空いてなかった。ダブル 32000円 ものすごく狭い。ベッドの横にいすとテーブルがあるが、その横をすり抜けないと通れない。時計がなく980円の目覚まし時計がおいてあった。風呂も洗面もトイレもシステムでワンルームマンションの風呂みたい。めちゃくちゃ狭い。窓の外は同じホテルの反対側でしかも窓は20センチほどしか開かない。すりガラスなので何も見えず。
フロントは改装されていた。
ハイシーズンには高くても仕方がないが、それなりにサービスなり、してほしい。岡山あたりなら、5000円ほどの部屋が3万円以上だ。ものすごくもうけているんだろう。

この下の二つのホテルには絶対二度と泊まらない。

青蓮院門跡将軍塚大日堂

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