マセラティクアトロポルテの部屋(1)


トラブル日記・MQ6
MQV8(マセラティクアトロポルテV8のページ)
New Maserati Quatroporte
Grunting Maserati

Gran Sport すごくかっこいいです
Gran Turisumo 品があり、落ち着いたスポーツカーです

購入まで(MQV6)
 2000年6月、以前からマセラティという車に興味をもってはいた。しかし、そもそも見る機会が全くなかったので、見たことがなかった。
たまたま新しく出たマセラティ3200GTが展示してあるというので、ディーラーに見に行った。3200GTはかっこよかったが、後部がずんぐりしていて、ほしいとは思わなかった。それに僕は4ドアが好きなのだ。このときセールスのO氏と知り合いになり、満1才のクアトロポルテV6の中古車を紹介された。
この手の中古車はほとんど出ることはない。たまたま出てきたものだが、置かれているのを見に行き、目があったとたん、一目惚れしてしまった。美しいグリーンにベージュの内装。品がありながら、低く構えていて、獰猛さを秘めている。中古車は不安であったので、新車の購入も考えた。少々悩んだ。普通の人は多分あまり悩まないだろう。イタリア車だから。
問題は妻をいかに説得するかだった。実物を見せたら、値段もまあまあでどうも悪くないらしい。(2000/7/29)。この車はあまりなくて、地味だし、どういう車か誰も知らないよ、と彼女を説得した。それ程の反対もされず、決定。
 そのディーラーの女性からイタ車を好きになる人はマニアックな人が多いといわれた。僕はそんなことはないと思っていたが、買った後も僕の周りの大勢の人に同じことを言われた。知らない人は「どこの車ですか」、「なんという車ですか。」。知っている人は「「大丈夫ですか、故障しませんか。」「センセイ、病気ですね。」「バカじゃね」「信じられんアホじゃ」などと言う。医者に病気ですねとは失礼だなと思いながらまんざらではない。「ウンまーね」とにやっとして答える。大体にして、イタ車を持っている人同士の会話は「この前修理に何週間かかった」とか、「どこが今度は壊れた。いくらかかるんや」とうれしそうに話す。不思議なことに同様の反応。病気といわれて、うれしそうである。尋常ではない。

ところで、以前ホームページを持っていると言ったら、英語の先生が「maniac! maniac!」 と何度も言った。僕ってマニアック?。今では子どもでもホームページを持っている。






特徴など
 このイタ車は僕にとっては大きすぎるBMW5シリーズやメルセデスEクラスよりもコンパクトですっきりしている。しかもアクセルを踏み込みだけで僕のようにテクニックがなくてもすばらしく速く、スタイルはスリリングできわどく美しい。内装の仕上げは見事で上品でなおかつセクシーな仕上がり。
その美しさに一目惚れをしてしまった。あまり性格の良くない気むずかしい美人に血迷ったと言うところだろう。さていつまでもつのだろう。あのBMWよりもエンジン音もエアコンもうるさく、おまけにとても太いタイヤを履いているのでノイズも大きく、はっきり言って乗り心地は悪い。足回りはかなり硬く、しっかりしているので僕にとってはうれしいが、家族には不評で、妻からもギーギー、ガーガー言われている。
 エンジンのターボはツインで反応が早く、アクセルワークに少し神経を使う。これはちょっと危ない感じ。妻と一緒に乗るときにはそーっとアクセルを踏み、静かにおとなしく走ることにしている。そうしないと文句は言われるわ、うるさいわで楽しめない。結局これでは楽しめてはいないわけである。
その他、不満な点は後ろのスタイルがせせこましい。寸足らずの感じ。ヒップが上がり、横からのバランスがいまいち。後ろからのスタイルはあまりよくない。後ろ斜めからの写真は絵にならない。トランクが狭い。ドアの閉まる感じが重厚感がない。

 ところで徳大寺有恒氏がエンジンは自然吸気がいいということをいつも言っているが、それを実感している。エアコンははっきり言ってお粗末。オートエアコンとは名ばかり。だから真夏に快適に走るのは少々難しい。イタ車は故障が多いということは周知の事実。不安な気持ちを抑えながら乗っている。
それに、燃費が悪い。これはちょっと恥ずかしい。普段はできるだけアクセルを踏まないように気をつけて走ろうかななんて思っているが、乗ると諸々のことを忘れてしまうのである。

その他気のついた妙な、あるいは困ったところ
@オートマチック車だが、シフトレバーがマニュアル車のように革で包まれていて、横にシフトレバー表示板があるが、今どこに入っているのか分からない。メーター表示のところにささやかな電子表示があり、それを見てやっと分かる。しかし、その表示が少しタイムラグがあって表示が遅れるのと、ハンドルが回転していたりすると見えない。横の表示板は相当情けないというか悲しい。デザインに凝っている車であるはずなのに。

A前のこの車は時計が有名だったが、それがなくなり、デジタルの時計になった。これにはがっかり。さらにこの時計の場所が一番低いところにあり、とても見にくい。何でこんな時計にしたの?
後日、古いタイプに乗る機会があり、有名な時計をみたが、言うほどではないという印象。

Bトランクが日本車のようにボタンで開けることができるのが、エンジンを止めないと開けることができまない。これは不便。雨の時、妻がトランクの中にある傘を出そうとして、雨の中エンジンを止めてようやくトランクを開けることができた。妻はびしょぬれになった。こんな車は他にはないだろう。BMWやベンツは防犯のためか室内からトランクを開けることはできない。後ろに回ってボタンを押して、トランクを開ける。これが一番いいと思う。
今でもたびたびトランクを開けるのに結構不便を感じている。先日も高速の入り口でトランクの中の荷物を出そうとして、道路際に停めて、エンジンをわざわざ切って荷物を出した。スマートでないよね。
ホテルやゴルフ場でわざわざエンジンを切らなければいけないことは、実に不具合である。ちょっとしたことだが、改善してもらいたい。

C同じく、ガソリンスタンドで、ガソリンの蓋もエンジンを止めないと開けることができない。これも、雨が降っているときなどものすごく不便。

トラブル日記・MQ6
@シガレットライターを変更しようとして、ヒューズが飛んでしまった。これは完全な僕のミス。木製のおもしろいシガレットライターがあったので、換えてみようと思ったのだ。

A車高がかなり低いためフロントバンパーの下にプラスティック製のガードが付いている。これをこすってばかり。まず家の駐車場からでるとき道路とは多少の段差があるので、一番前の一番低いところをこする。
また駐車場に前向きに入れようとするとよくあるコンクリートの車止めにガーッとこすり、とうとうそのプラスティックの部品の端が壊れてしまった。壊れたままなのは気分が悪いので、取り替えた。いくらかかるんだろ。ほんとにもう。(4万2千円もかかりました)
実はつい最近、(2001.1.29)また急坂をばたばたと下りて、同じ部品の少し前の部分を壊してしまった。ウェーン。
家に帰って気が付き、2週間ぐらい経ってからその場所に行くとなんと折れたプラスティック部分が落ちていた。そこで、その部分を拾って帰ってきたが、とにかく、汚れて多分車に踏みつけられて、表面にたくさんの傷が付いていて、もうただのゴミ。しかし、とりあえず汚れを落として、スーパーセメダインでくっつけてみることにした。しかし、痛んでいて、接着面がきれいでなく、きちんとくっつかない。仕上がりは当然悪く、情けなくなった。(01.3.5)
結局取り替え。

B私の知人でこの車と同じ車に乗っている人がいる。2年ほど年式が古いが、新しい会社に吸収される前の型で、新しいものは100ヶ所以上改善されているということだった。
先日その人が私の車を試乗し、非常に良くなっていると言ってくれた。彼のものはすぐに電気系統が故障し、いろいろなランプなどすぐに点かなくなるし、すぐにバッテリーがあがるそうだ。今のところ大丈夫だが、冬になると心配。(2000.10.29)

Cフューエルポンプの蓋が開かない
松山から帰り、ふと燃料計を見ると半分より少し減っていたので、ガソリンスタンドでガソリンを入れておこうと思った。スタンドで、燃料の蓋は中からボタンを押すが、これが開かなくなってしまった。給油できない。残りの距離は165キロ。燃費は約5.5km/l。最低33リッターは必要だ。実はこの車のガソリンタンクには何リッター入るのか分からなかった。O氏に電話して対応策を聞いた。タンクの蓋が開かないときはトランク内に非常の場合に開けるひもがありこれを引くと開くと書いてあるが、うまくいかない。しばらくいろいろしたが、やはり開かない。結局80リッター入ることが分かり、残り35リッターほどはありそうなのでゆっくりと帰ることにした。ターボを効かさないようにそーっとアクセルを踏みそろそろと。軽四、とろとろ走るなといわんばかりにギューンと抜いていく。ウェーン。仕方がないのう。おかげでこの車の加速を楽しむこともなく何とか児島まで帰ることができた。高速でおとなしく走ると燃費がいいのか、まだ残り20リッターほどは残っていたようだ。取り越し苦労だったか。
ディーラーの人が来てくれて、車を持って帰った。とりあえずほっと一息。しかしやっぱり出たかトラブル。結局、フーエルポンプの蓋の部分の部品を交換した。すぐに対処してくれたのでまあいいか。それにこれは保証期間だったので無料。(00.12.17)

D回転式の駐車場だと、車が上がっていくと揺れて、盗難防止用のアラームがなる。松山のホテルで駐車場の係りの人から呼び出され、アラームがなっているとクレーム。

※よく聞く話だが、この車は修理に入っている期間の方が乗ることができる期間より長いと言われているそうだ。新しくフェラーリ傘下に入ってからは非常に多くの部分を改善されているのでそのようなことはないようだ。実際、私が乗っていてそんなことは全くない。

2000.2.4 私の大学の先輩の小児科医でポルシェが大好きな I 先生とたまたま勉強会でお会いし、帰りがけに横に乗っていただいた。この車は故障しやすいのであまり遠くへ行ってはいけない車という風に聞いていたそうである。開口一番「硬いね」といわれた。「硬いのが好きなんだ」と。やっぱり車の好きな人は違う。

お別れ
2002.6.3 結構大きなトラブルで、リタイア。
再起不能となり、残念ながら、美しいグリーンのマセラティと約1年と2ヶ月でお別れ。
友人達の予想通りとなった。

MQV8購入
2002.9.29
愚かな僕はまたしてもMQに。MQV8


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