絵画鑑賞


 自分では描くことはできないが、絵画を見るのが好きである。
 好きな画家は(以下敬称略)小杉小二郎東山魁夷浜口陽三村田省蔵藤本東一良荻須高徳ミロクレー有元利夫駒井哲郎である。
また日本画は穐月明のタッチに惹かれる。お地蔵さんの絵がいい。

 美術館に行かないと見ることのできない画家もいるが、小さな作品では自分で所有して毎日眺めてみたいと思うものもある。しかし、有名な画家ばかりなのでかなり高価で、いつかはと思うが、難しい。
 高価な作品でなくても、たまたま出会い、それが自分の購入することができるような範囲であれば部屋に飾って、楽しむことができる。絵というものは最終的には自分が好きか嫌いかであると思う。僕は絵というのは一瞬の芸術だと思っている。パッと見たときにすっと心に何かを感じるもの。琴線に触れるというが僕はそれよりは心の中に小さな鐘があり、それがコンと叩かれる」感じだ。そのときにあっ、この絵に出会えて良かった、と思う。仕事中にふと目を上げると絵が目に入る。すると心の中の緊張のある部分がふっと溶けていく。そのときに小さな幸せを感ることができる。これが絵を見る、持つ喜びと思う。
本当に好きになって毎日楽しむことができる、そういう絵に出会えることが重要だ。縁というものをを感じる。
 僕もいくつかは失敗した。何でこの絵を買ったんだろうと。売り手の人の話を鵜呑みにして、自分の心からの声を無視するとこのような結果になることは明らかなことなのに。
しかし、購入して良かったと思う作品は、毎日毎日「あー、いいな」という感覚を楽しむことができる。それが大切なのだろう。

絵は僕にとってエネルギーです。一瞬でエネルギーを注入してくれる。すばらしい感覚。

2012.12.2にすばらしい画家と出会った。西房浩二さんという画家である。精密描写ながら優しい感性をお持ちのようで、私の好みに本当にぴったりの絵をお描きになる。個展で作品を見たが、ほとんどの作品が既に売れていた。ほとんどの絵が売れる個展という光景はすごい。その中でも4点特に好きだと感じたが、既に売れていた。残念残念、残念至極。

またこの個展ではこの先生の作品に出会えるのは3〜4年先とということで、傷心で帰宅した。

コンコルド広場の椅子より東山魁夷
詩情あふれる凛とした静寂感が大変好きだ。作品はほとんど心にしーんとしみ入って来る感じがする。モノトーンの表現の中に暖かいものを感じる。好きな作品は「花明り」「たにま」「晩鐘」など。
是非長野県信濃美術館の東山魁夷館に行ってみたい。
最近、岡山県立美術館で東山魁夷画伯の展覧会があり、本当にすばらしかった。坂出にも瀬戸大橋記念公園に東山魁夷美術館がある。作品の数は少ないが雰囲気を楽しむことができる。
ご本人の直接お描きになったものでないが、「渓響」というリトグラフを毎日朝眺めている。

浜口陽三
氏のメゾチントは私の琴線に触れる。美しい深淵。得も言われぬ非日常。
浜口画伯の作品はすべて好きというわけではないが、静謐の中に心が引きずり込まれていく。
たまたま巡り会った作品の中に蝶と貝の作品をもとめることができ、毎日眺めている。好きな音楽を聴いているときのように血圧がすーっと下がっていくような安らぎがある。
何回か展覧会に行ったが、その場所に入ったとたん強い静寂が辺りを包む。その中の何点かは所有したいという衝動にかられてしまう。
一番好きな作品は「パリの屋根」。詩情あふれる作品。東山魁夷画伯の京の冬景色を描いた作品「年暮る」とよく似た作品である。
これはあまりにも高価で手に入らないだろう。
メゾチントは銅板にベルソーという道具を用いて、無数の微細な傷をつけて凹版を造るもので、彼独自のカラーメゾチントを創り上げた。大変な力が必要だという。
残念なことについ最近お亡くなりになった。
近いうちに東京のミュゼ浜口陽三ヤマサコレクションに行ってみたい。

(2011.1)

村田省蔵
大胆であでやかな色彩でありながら、落ち着いた風景が大好き。つい最近も10点ほど見る機会があり、配色の美しさ、大胆ですっきりした構図、とにかくきれいな絵。やっぱりすばらしい。展覧会の会場はとても鮮やかな明るい空気が流れる。展示してある絵の中でそのほとんどを好きになってしまうということは普通ないことだが、この方の絵に対してはこうなるようだ。
僕の中では本当に絵のような風景という表現をするとき、氏の描く絵ではないかと感じてる。絵を所有したい画家の一人。

ミロ
彼のエッチングが大好きで、特に小作品のもつ静かで不思議な宇宙に魅入られる。この頃滅多に彼のエッチングに出会うことが少なくなった。
どれも理解不能なアートだが、子どもをモチーフにしたものが多く心を奪われる。妖精達が遊んでいるような心象風景があり、心がゆったりとして楽しい気持ちになれる。とても元気が出てくる絵が多いです。
そうはいってもカラフルなリトグラフはもう一つ僕の趣味ではない。カラーリトグラフがかなり出回っているが、波長が合うものにはなかなかお目にかかれない。

クレー
色彩がすばらしい。色彩と構成が網膜に焼き付いてくる。単純な表現の中で、高く深く飛び跳ねるような知性を感じる。なんか妙なんだけれどと思うのですが忘れられなくなる。毎年クレーのカレンダーを買い、その年が過ぎても捨てられない。

荻須高徳

荻須高徳

彼の静かで品のあるストイックな画風が好きである。彼の絵にはいつも安らかな風が吹いていて、心が和む。穏やかな色使い、モノトーンに見える、けれど深みのある情景がすばらしい。景色はいつも静寂が周りを取り囲み、色は何も主張していない。穏やかである。何という美しい表現なのだろうか。街は特に何気ない表情である。特別なモチーフはない。
彼の描く街をゆっくりと歩いてみたい。






有元利夫
有元利夫

いったい何処が良いのか、理解不能だが、ゾクゾクしてくる。彼の精神世界を絵の中にかいま見ることができる。それが何か僕にはわからない。
いったいこれはなんなんだと考えながらも、どこかに浮遊して飛んでいけそうな気分になる。彼の絵の前に立つと引き込まれてしまう。
絵を理解しようなどとは決して思わないことが肝心かななんて思っている。
夭折の画家で作品は少ないのだが、岡山出身ということもあり、ふとしたことで思わぬ作品が出てくることがある。
つい最近も一秒一千物語という版画に出会い、購入した。



駒井哲郎


 ”銅版画の詩人”といわれた画家である。凪のような静けさ。どこか童心に返ることができるような瞬間があり、密やかなユーモアを感じる。氏は「自分の想念に耐えて自然にでてくる暗いユーモアを求めていた」と述べている。一番好きなのは大阪国立国際美術館が所有している、「海底の祭り」という作品だ。手に入らないかな。つい最近2012年9月この美術館に行ったが常設展の中になくてがっかりした。時間がなかったので、そのまま帰ったが、橋下市長の緊縮策でこの美術館も風前の灯火らしい。

インターネットで駒井哲朗画伯のサインなしの作品を手に入れ、その後、名古屋で画廊を開設しているT氏がホームページを見て尋ねてきて、持ってこられた駒井哲朗画伯の版画を手に入れることができた。版画の外に不思議な魅力があふれてくる作品だった。

田崎広助
阿蘇山を描く画家として有名であるが、富士山もすばらしい。富士山の作品はかなり多いが、値段もかなり高い。
「八ヶ岳の初夏」という作品を購入。初夏の高原の色彩が非常にすばらしい作品。

小杉小二郎
風もそよがない静かな風景、きらめく花、詩情あふれる静物、本当にすばらしい絵である。このような表現のできる画家は本当に少ないと思う。最も好きな画家の1人だ。
長い間フランス在住されていたが、最近帰ってこられ、東京で描かれている。かなり高価である。
2017年4月15日に「サンリス郊外」という絵を購入。不思議だ。画面は独特の暗さ。その中にも移ろいを感じる明るさ。僕の内面を見ているよう。

医院に掛けている絵
原田泰治
  軽便鉄道

末永敏明
非常にカラフルなお魚の絵。

林孝三
   色彩豊かで、ルソーを思わせるすてきなピューマの絵。林さんは岡山出身の画家で天満屋の個展ですぐに気に入り購入させて頂いた。いつも待合室のどこかで目を光らせている。

清水新也
  希望の詩(NOAH)

   岡山の百貨店で開かれた個展の際に気に入って同じモチーフで一つサイズの小さなものを購入した。夢のある本当にきれいな絵。
   清水先生がおられてお話した。とても気さくで感じの良い方だった。
   若いが、大変才能にあふれた方である。
   医院の中に2枚飾っていて、一つはノアの方舟をモチーフにしたような船に動物たちが乗っている絵。
   もう一つは冬のパリの絵。雪化粧をしたパリの街が描かれている。大変ロマンティックな絵で恋人たちがやさしく描かれている。
   清水さんの絵は小さい自転車や汽車がどこかに描かれ、メルヘンにあふれる。
   

有田巧
パオと木馬のおもちゃのがモチーフのとても可愛い絵。一目で気に入った。

藤本東一良
藤本東一良

大胆な構図、鮮やかな色彩と線の美しさ、どの作品もぼくはとてもすばらしい絵だと思う。大変海がお好きのようで、海がメインのモチーフを数多く描かれている。いろいろな趣があり、楽しめる。大変好きな画家である。
巨匠で物故ではあるが今は価格はこなれているようだ。

ノネ藤沢
フランス在住の方で幻想的な絵である。夜空の中にたたずむ1軒の小さな家を心象的に描かれている。惹かれたのはその夜空の美しい青、というよりは藍まではいかない濃い鮮やかな青である。絵の端に小さなハートが描かれている。本当にすばらしい感性。

西房浩二
2012年に個展の後、百貨店を介して気に入った絵を描いていただけないかと聞いてみたら、問い合わせてくれ、結局4ヶ月ほどで6号の作品南フランスの小さな村、「ロックシュルセイズ」を描いていただけた。非常に感激した。
2016.11.23 天満屋の絵画展で西房浩二先生にお目にかかった。やさしい雰囲気で物腰も柔らか、穏やかな方だった。今回もまたイタリアに近い南フランスの村(ロクブリュネ・カップ・マルタン)を描かれていて、大変気に入りすぐに購入を決めた。先生は1年に2回ほど絵を描くためにヨーロッパに行くということだった。そのときに何人かのデッサンの教室をかねて、生徒さん達と一緒に行くということだった。その教室は大変人気があるそうだ。わかる。絵を描かない人もいるという。僕もチャンスがあったら参加したい、なんて思った。

今関一馬
佳月優

羽田裕
羽田裕(はだひろし)
オークションで購入した。羽田画伯がベネチアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島を描いたすばらしい絵(右の絵)がホキ美術館に展示されているという。見に行ったことはない。僕はサン・ジョルジョ・マッジョーレ島が大好きでベネチアに来るとここを見ることの出来るホテルやレストランでこの島をじっくりと眺めたい。この島のとなりのジュデッカ島を描いた絵。なぜこの島を描いたのか不思議な感じがする。
点描表現で大変緻密な絵。とても美しい。青いアドリア海に浮かぶ船と教会の美しさが絶妙に描かれている。本当はサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の絵がほしいなと思ったのだが、これはとんでもなく無理なことだろう。

坂口紀良
山口草四カ
西村公義
柳沢淑郎
三塩清巳
山本彪一
山本亞稀
五十嵐浩巳
成井弘
横山申生

藤原裕之 非常に緻密なレリーフ作家

川島 浩 日本画家 掛け軸

船越保武 ブロンズ像とエッチング
千田 徹

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