絵画鑑賞
自分では描くことはできないが、絵画を見るのが好きである。
好きな画家はゴッホ、小杉小二郎、東山魁夷、浜口陽三、村田省蔵、藤本東一良、荻須高徳、小杉小二郎、坂口紀良、ミロ、クレー、有元利夫、駒井哲郎である。
また日本画は穐月明のタッチに惹かれる。お地蔵さんの絵がいい。
美術館に行かないと見ることのできない画家もいるが、小さな作品では自分で所有して毎日眺めてみたいと思うものもある。しかし、どの画家のものもかなり高価なものが多く、いつかはと思うが、難しい。
高価な作品でなくても、たまたま出会い、それが自分の購入することができるような範囲であれば部屋に飾って、楽しむことができる。絵というものは最終的には自分が好きか嫌いかであると思う。僕は絵というのは一瞬の芸術だと思っている。パッと見たときにすっと心に何かを感じるもの。琴線に触れるというが僕はそれよりは心の中に小さな鐘があり、それがコンと叩かれる」感じだ。そのときにあっ、この絵に出会えて良かった、と思う。仕事中にふと目を上げると絵が目に入る。すると心の中の緊張のある部分がふっと溶けていく。そのときに小さな幸せを感ることができる。これが絵を見る、持つ喜びと思う。
本当に好きになって毎日楽しむことができる、そういう絵に出会えることが重要だ。縁というものをを感じる。
僕もいくつかは失敗した。何でこの絵を買ったんだろうと。売り手の人の話を鵜呑みにして、自分の心からの声を無視するとこのような結果になることは明らかなことなのに。
しかし、購入して良かったと思う作品は、毎日毎日「あー、いいな」という感覚を楽しむことができる。それが大切なのだろう。
絵は僕にとってエネルギーです。一瞬でエネルギーを注入してくれる。すばらしい感覚。
またこの個展ではこの先生の作品に出会えるのは3〜4年先とということで、傷心で帰宅した。

東山魁夷
詩情あふれる凛とした静寂感が大変好きだ。作品はほとんど心にしーんとしみ入って来る感じがする。モノトーンの表現の中に暖かいものを感じる。好きな作品は「花明り」「たにま」「晩鐘」など。
是非長野県信濃美術館の東山魁夷館に行ってみたい。
最近、岡山県立美術館で東山魁夷画伯の展覧会があり、本当にすばらしかった。坂出にも瀬戸大橋記念公園に東山魁夷美術館がある。作品の数は少ないが雰囲気を楽しむことができる。
ご本人の直接お描きになったものでないが、「渓響」というリトグラフを毎日朝眺めている。
浜口陽三
氏のメゾチントは私の琴線に触れる。美しい深淵。得も言われぬ非日常。


たまたま巡り会った作品の中に蝶と貝の作品をもとめることができ、毎日眺めている。好きな音楽を聴いているときのように血圧がすーっと下がっていくような安らぎがある。
何回か展覧会に行ったが、その場所に入ったとたん強い静寂が辺りを包む。その中の何点かは所有したいという衝動にかられてしまう。
一番好きな作品は「パリの屋根」。詩情あふれる作品。東山魁夷画伯の京の冬景色を描いた作品「年暮る」とよく似た作品である。
これはあまりにも高価で手に入らないだろう。

残念なことについ最近お亡くなりになった。
近いうちに東京のミュゼ浜口陽三ヤマサコレクションに行ってみたい。
(2011.1)
村田省蔵
「ボラボラの浜辺(タヒチ)」を一枚の絵から購入した。これはすばらしい。タヒチ紀行でタヒチを何枚か描かれているが、すばらしい。しかし、最近はもう一つ魅力を感じなくなっている。
ミロ
彼のエッチングが大好きで、特に小作品のもつ静かで不思議な宇宙に魅入られる。この頃滅多に彼のエッチングに出会うことが少なくなった。
どれも理解不能なアートだが、子どもをモチーフにしたものが多く心を奪われる。妖精達が遊んでいるような心象風景があり、心がゆったりとして楽しい気持ちになれる。とても元気が出てくる絵が多いです。
そうはいってもカラフルなリトグラフはもう一つ僕の趣味ではない。カラーリトグラフがかなり出回っているが、波長が合うものにはなかなかお目にかかれない。
クレー
色彩がすばらしい。色彩と構成が網膜に焼き付いてくる。単純な表現の中で、高く深く飛び跳ねるような知性を感じる。なんか妙なんだけれどと思うのですが忘れられなくなる。毎年クレーのカレンダーを買い、その年が過ぎても捨てられない。
荻須高徳


有元利夫

駒井哲郎


”銅版画の詩人”といわれた画家である。凪のような静けさ。どこか童心に返ることができるような瞬間があり、密やかなユーモアを感じる。氏は「自分の想念に耐えて自然にでてくる暗いユーモアを求めていた」と述べている。一番好きなのは大阪国立国際美術館が所有している、「海底の祭り」という作品だ。手に入らないかな。つい最近2012年9月この美術館に行ったが常設展の中になくてがっかりした。時間がなかったので、そのまま帰ったが、橋下市長の緊縮策でこの美術館も風前の灯火らしい。 田崎広助
阿蘇山を描く画家として有名であるが、富士山もすばらしい。「八ヶ岳の朝」を購入した。すばらしい朝。ひびが入っているので安かった。
小杉小二郎
風もそよがない静かな風景、きらめく花、詩情あふれる静物、本当にすばらしい絵である。このような表現のできる画家は本当に少ないと思う。最も好きな画家の1人だ。
長い間フランス在住されていたが、最近帰ってこられ、東京で描かれている。かなり高価である。
西房浩二
非常にきれいな絵を描く方です。美しさは感動的です。
医院に掛けている絵
原田泰治
軽便鉄道 末永敏明
非常にカラフルなお魚の絵。 林孝三
色彩豊かで、ルソーを思わせるすてきなピューマの絵です。林さんは岡山出身の画家で天満屋の個展ですぐに気に入り購入させて頂きました。いつも待合室のどこかで目を光らせている。 清水新也
希望の詩(NOAH) 岡山の百貨店で開かれた個展の際に気に入って同じモチーフで一つサイズの小さなものを購入した。夢のある本当にきれいな絵。
清水先生がおられてお話した。とても気さくで感じの良い方だった。
若いが、大変才能にあふれた方である。
医院の中に2枚飾っていて、一つはノアの方舟をモチーフにしたような船に動物たちが乗っている絵。
もう一つは冬のパリの絵。雪化粧をしたパリの街が描かれている。大変ロマンティックな絵で恋人たちがやさしく描かれている。
清水さんの絵は小さい自転車や汽車がどこかに描かれ、メルヘンにあふれる。
有田巧
パオと木馬のおもちゃのがモチーフのとても可愛い絵。一目で気に入った。
藤本東一良

巨匠で物故ではあるが今は価格はこなれているようだ。
ノネ藤沢
フランス在住の方で幻想的な絵である。夜空の中にたたずむ1軒の小さな家を心象的に描かれている。惹かれたのはその夜空の美しい青、というよりは藍まではいかない濃い鮮やかな青である。絵の端に小さなハートが描かれている。本当にすばらしい感性。
羽田裕
今関一馬
五十嵐浩巳
久保田竜雄
西村公義
柳沢淑郎
三塩清巳
横山申生
川島 浩
船越保武
藤原裕之
千田 徹

